岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

肩こりの原因はインナーマッスルが衰えてしまっているから?

肩こりの原因というと、「筋肉が減ってしまっているから」、「筋力が弱いから」など筋肉の問題のように言われます。 他にも「インナーマッスルが衰えているから」、「インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが崩れてしまっているから」というようなことも言われます。

先日見たテレビでは菱形筋が衰えてしまって肩甲骨が本来の位置からズレてしまって肩こりが起こるので肩甲骨を寄せる運動で菱形筋を使えるようにすれば肩こりが治るというようなことが言われていました。

機能解剖学の本にも菱形筋の機能には肩甲骨を背骨に向かって内側、わずかに上方へ引っ張る働きがあると書かれています。

実際の現場の指導では肩こりの相談も多いですが、ほとんどの人の肩こりの原因は「肩が凝る位置に肩があること」です。 猫背で肩こりに悩んでいる人もいれば、逆に胸を張って背筋を伸ばしていても肩こりがあるという方もいます。

猫背では肩は内側に巻き込むような感じで前に出ていますし、胸を張って背筋を伸ばすと首筋が緊張して肩を後ろに引いた感じになってしまいます。 肩の自然な位置は前方約30°を向いています。

その位置では胸、肩、背中の筋肉の緊張は均等にゆるい状態です。 そこからズレるということは筋肉の緊張度のバランスが崩れてしまっているということです。 それだけのことですので肩の位置を肩こりが起きる位置から本来の位置に戻せば肩こりは解消されます。

肩の前・横・後ろ、全ての筋肉の緊張がゆるい位置、楽に軽く挙がる位置で肩を軽く上げ下げする運動を20〜30回、それを何遍か行うだけでもかなり楽になります。 腕の捻じれを解消したり首の筋肉の緊張をゆるめておくとさらに効果的です。

肩こりの多くは姿勢の崩れが原因で起こるわけですから、少しでも早く元の状態を取り戻すようなことをすればいいのです。 難しいこと、細かいことをする必要はありません。