岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

肩甲骨を動かすとゴリゴリという音がする

「肩甲骨を動かそうとするとゴリゴリという音がするんです。」という相談が来ました。

デスクワークで長時間同じ姿勢でパソコン作業を行っているという方で、猫背姿勢、パソコン作業のやり過ぎの影響で腕は内側に強く捻じれが見られました。 頭の位置も前にズレていて首や首筋の筋肉はパンパンに張っていて、肩甲骨も本来の位置から外側にズレてしまっていて肩甲骨の間の筋肉もパンパン、骨盤もゆがんでいるので背中や腰もパンパンに張っていました。 これだけ全身の筋肉が硬くなっていればゴリゴリ鳴っても仕方ありません。

まずは座った姿勢を修正するためにゆがんでいる骨盤を調整していきました。 固まっていてあまり動かせませんでしたが、何度も動かし続けていると硬さも取れてきて大きく動かせるようになりました。 そうすると骨盤をきちんと立てて座ることができるようになりました。

次に内側に強く捻じれている腕の向きの修正、固まってしまっている肩甲骨の動きを改善するために腕の回転を利用して肩甲骨を動かしていきました。 内側に捻じれているので外側に回転させようとしてもなかなか動きがスムーズにできませんでしたが、これも繰り返しているうちに外側へ動かせるようになりました。 腕の動きがスムーズになってくると肩甲骨の動きも出てきて固まっていた筋肉が柔らかくなってきました。 腕を回転→肩甲骨をくっつけるという動きを繰り返していくと自然と胸が張れ、背筋が伸びた姿勢になりました。

次に呼吸に合わせて肩を上げては落とすというのを繰り返して筋肉の緊張を解し、そこからリズミカルに肩を上下に動かして血液をポンプして老廃物を排出していきました。 そうするとパンパンに張っていた首や首筋の筋肉も柔らかくなりました。

ここまでで崩れていた姿勢もずいぶん良くなってきたので最後にバンザイ動作を繰り返して肩甲骨周りの筋肉を柔らかくしていきました。 肩甲骨周りが硬い人は上手く力が抜けません。 ですから、腕を真っ直ぐに挙げることよりも脱力して腕を落とすことを意識的に繰り返しました。 すると腕をリラックスして落としたところで筋肉がしっかり緩んで肩甲骨が浮き上がってきました。 それを繰り返すとバンザイ動作が楽になり腕が楽々挙げられるようになりました。

そうして腕を回してみるとゴリゴリの程度が小さくなりました。 トレーニングを続けて筋肉が柔らかい状態を安定させていけばゴリゴリはすぐになくなるでしょう。 筋肉を鍛えたり、ストレッチングで筋肉を伸ばしてもこの症状は改善しません。 トレーニング、なかでも筋肉を柔らかくするようなトレーニングが効果的で効率の良い方法になってきます。