岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

正しくやろうとあれこれ意識するからスクワットが余計にしゃがみにくくなる

レーニングで難しいことをやる、難しいことを言われる方が専門的にやっているみたいでやる気が出るという人もいるみたいですが、相談に来る人の多くがイスに腰掛けて立ち上がる、階段を昇り降りする、歩くといった日常生活動作がスムーズにできないことで体の不調や違和感を抱えているというケースが多いのでどちらかというと難しいことを簡単にできるようにするために難しいことを言うメリットをあまり感じないので最近ではあまり使うことが少なくなっています。

先日もクライアントさんがスクワットのしゃがむ動作が上手くいかなくて悩んでいるということで指導をしました。

セッションの時のアドバイスを思い出しながら足首から緩めようと意識してみたり、イスに腰掛けるようにやってみたがうまくいかないということでしたので、ちょっと感覚の修正をしてみると体のバランスも良くなって歩きもスムーズになりました。 「アドバイスしてもらうと簡単にできそうな気がするし、やってみると簡単にできるようになるんですよね。」と言われましたが、いろいろ意識することが逆にエクササイズをやり難くしてしまうこともあるかもしれません。

スクワットは「しゃがんで立ち上がる」だけですが、本やネットを見てみると、 ・足の幅はこう ・つま先の向きはこう ・姿勢はこう ・股関節から曲げてお尻を引くように ・太ももが床と平行になるくらいまでしゃがむ ・膝はつま先より前に出ない というように気をつけることがいろいろ注意すること、意識することが書かれています。 相談が多いのは、書いてあるようにやっているのにうまくいかない、腰が痛い、膝が痛いというケースです。 しゃがんで立ち上がるだけにこんなにいろいろ意識しないといけないのかなと思ってしまいます。

しゃがむ手順も足首から緩めるとやりやすいですが、足首を緩めるという感覚がうまく掴めていないようだったので、イスに座ったところから立ち上がっていくパターンでしゃがんだ時の感覚を掴んでもらって、改めて立った姿勢からに戻してみるだけで簡単にできました。 細かい意識の説明はほとんどしないで、楽にスムーズにやることしか言わないのでそのように感じられたのかもしれません。

どれだけたくさんの言葉を用いて説明しても、うまくしゃがめた時の感覚が掴めなければ何度やってもうまくいきませんが、うまくできた時の感覚を先に教えてあげておけばたくさんの言葉を用いなくても済むようになります。 言うことは頑張らない、楽にスムーズにということくらいです。 一般の人にはこういうアドバイスの仕方の方が割とうまくいくことが多いですね。