岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

筋トレが体に悪いんじゃなくて悪くなるようにやっているだけ

先日テレビの健康情報番組で「筋肉は年齢と共に衰えていくから日頃から鍛えましょう。」ということを言っていましたが、ジムでは健康のために筋トレをしているはずなのに体のどこかが痛いと言いながら大きな重りをつけて筋肉を鍛えていたり、筋トレをしていると筋肉が硬くなってきたと言う人もいます。 そうすると今度は「筋トレは体に悪い」というような言い方をされます。 どっちが本当なのかとよく尋ねられますが問題なのは筋トレではなく“やり方”だと思います。

筋肉を太くするために鍛えているという人によく見られるのがひたすらに大きな重りをつけて力任せに持ち上げるようなやり方です。 骨や関節、腱のことなど一切考えないで筋肉にとにかく大きな負荷をかけようとすれば筋肉以外のところに問題が起きるのは普通のことですし、重いものを持ち上げようと一生懸命力んでやれば筋肉が緊張して硬くなるのも普通のことです。 そうなるようにやっているのですから結果に間違いはありません。

レーニングというと本やネットを探してみてもほとんどがボディビル的な方法です。 どういう筋肉にしたいのか、どんな強さがいるのか、どういうカラダになりたいのか目的が違えばトレーニングの方法も違ってくるはずなのにみんな同じような方法の筋トレしか知らない、できない、わからないからこういった矛盾が生じてきてしまいます。

どういう筋肉、スタイルにするのかは“刺激”によって変わってきます。 その刺激の変え方は単純な重さだけではありません。

大きな重りを一生懸命持ち上げているのに筋肉が全然大きくならないという人は重さは重くても“トレーニング刺激”は軽い、小さいということです。 重さを少し軽くしてもそれ以外の部分で調整してトレーニング刺激を大きくすれば重りが少し軽くても筋肉はきちんと変化します。 筋肉を膨らませる、柔らかくする、弾力性を取り戻すための適切なやり方でやればそれなりに負荷をかけても筋肉の柔軟性を維持することもできます。 骨や関節、腱といった組織を強化することもできます。

レーニングを見ている人のほとんどが健康体になることが目的ですが、楽に、軽く、スムーズに体を動かして体を緩めていくと筋肉も膨らみ、弾力のある柔らかい筋肉が戻ってきますし、姿勢も整い、大きな筋肉を持っていなくても日常生活で体力の低下を感じるどころか、どんどん元気になっています。 そもそも筋肉は鍛えないから衰えるのではなく、「使わない」から衰えるので、使っていれば衰えることもありません。

筋肉を付けたいと言ってくる人もいますが、適切なトレーニング負荷で適切なやり方でエクササイズを行えば体のどこかが痛くなるようなこともなく筋肉はちゃんと太くなります。 重りを使ってやっても筋肉は柔らかいですし、トレーニング後は姿勢も整います。

体が悪くなるようにやれば悪くなるし、良くなるようにやれば良くなる。 シンプルですがそういうことだと個人的には思います。