大きな可動域で動かせば筋肉が柔らかくなるわけではない

日頃体を動かしていないために硬くなってしまった筋肉を柔らかくするために運動をしようとする人によく見られるのが“大きな可動域”で動かそうとすることです。 体が柔らかい人は可動性が高く、大きな動きに見えます。 だからといって硬い人が柔らかい人と同じことをすれば同じようになるとは限りません。

筋肉が硬く、動きの悪い人がスムーズに動かせる範囲よりも大きく動かそうとすると筋肉が緊張しブレーキがかかり動きがぎこちなくなります。 そんな動きを繰り返して筋肉が硬くなることはあっても柔らかくなることはありません。

小さくてもスムーズに動く範囲で動かしている時には余計な力が入っている感覚はないはずです。 やっていても気持ち良いと感じるはずです。 そうやって動かしていればスムーズに動く範囲は自然に広がってきます。

可動域は意識して大きくするものではなく、緊張が出ないスムーズな動きで体を動かしていれば大きな可動域になっていくということです。