楽にスムーズにやるには力に頼らない
年齢を重ねると筋肉が減少し筋力が衰えていきます。
そういったものに対して一般的には筋肉を鍛えて筋力を衰えないようにするというアプローチが取られます。
90代の人でも20代の人と同じようなトレーニングをやれば同じように筋力が高まると言われていますから理論的には正しいですが、実際に年配の方にトレーニング指導をしているときついこと、辛いこと、苦しいことは続きません。
そういうこともあって個人的は体は動かさないといけないができるだけ力に頼らない、無駄な力を使わない、「重いものを軽く持ち上げる」ようなやり方、体の使い方のトレーニングを指導します。
一般の人に必要なのは重力に対して楽に立てる、動ける体です。そのために大きな筋肉は必要ありません。
筋力ではなく、反動や反射といったものを利用すると立ち上がる、歩く、階段を昇るといった日常生活動作も楽にスムーズにできるようになります。
立ち上がるにしても足の裏への体重のかけ方、目線を使うことで筋力に頼る立ち上がりだと「よっこいしょ」と言っていた方もスッと立ち上がるようになります。
歩く動作も重心移動、身体移動、片足での支持の感覚をきちんと掴んでもらうだけでスムーズに歩けるようになります。
筋肉が減ってしまっていたという方でこういうことを日常的に繰り返すことで筋肉が付いてきたということもあります。
筋トレというとダンベルやバーベルを使ってスクワットや腕立て伏せ、腹筋運動をするというイメージが強いですが、体を動かすこと、運動が全てトレーニング、筋トレになるということです。
どうせ体を動かすなら楽にスムーズにできるような運動から始めてみるのも良いのではないでしょうか。