岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#127 フィジカルクリニックを開催しました③

魚住先生をお招きしてフィジカルクリニック第3回を開催しました。 今回も日頃自分が指導しているクライアントさんの身体の不調やスポーツの伸び悩みなどについて相談に乗っていただきました。

・直せば治る 今回は特に肩や腰、膝などの痛みでお悩みの方を先生に見ていただきましたが、どの方も鏡の前に自分なりに真っ直ぐ立ってみると体が捻れていたり、片側の足の方に体重が多くかかっているなど自然体から外れてしまっていました。 しかしトレーニングが終わって改めて鏡の前に立ってみると肩や腰、膝が痛くなくなっただけでなく、姿勢が良くなった、目線の高さが変わったと驚いていました。 “直せば治る”ということを改めて実感しました。

・原因の追究 崩れてしまって不自然体になってしまった体を元の自然体の状態に戻せば痛みや不調は良くなるということですが、崩れてしまっている原因を見抜くというのは一朝一夕にはいきません。 今回見ていただいた方の中にはあともう少しという感じの方もいたのですが、先生には見えていて自分には見えていないものがもう少しというところの理由でした。 その部分を見つけるための先生の対象者への質問は自分がやっているそれとは全然違うものでした。

膝が痛いという方のケースではまずどの辺りが痛いのか、場合によっては表面なのか奥の方なのかも聞き、筋肉や靭帯といった組織の緊張の問題か関節や半月板といったものの問題なのかを明確にし、膝の曲げ伸ばしにしてもその動きのどのタイミングで痛みが出るのかまで詳しくを聞き出します。 そして問題を引き起こしている筋肉の見当を付けて、相手にもどの部分が緊張して硬くなっているからその痛みが出るのか説明し、それからその部分にアプローチして筋肉の緊張を緩めてみると本当に痛みが治まります。 痛みの原因をきちんと見抜き、どうしてそうなるのか丁寧に説明し、そして言った通りの結果を出す。 指導者としては当たり前のことですが、言うほど簡単なことではありません。 シンプルな中に問題を見抜く目のレベルの高さや緩めるアプローチの技術の高さを側でみていて感じました。

いつも肩が凝って困っているという方には趣味は何か、日頃どういったことを長い時間やっているのかを質問し、そこからどこの筋肉が緊張して肩こりを引き起こしているのか見当を付けてアプローチして問題を解決します。

ゴルフで背中や首、肩などが張るという方のケースでは体の状態からテイクバックの時の動作の癖を見抜き、スイング動作を修正することで緊張していた筋肉が緩みました。

ラソンで前半は良いペースで走れるが最後までそのペースが維持できないというランナーの方にはスタミナの問題ではなく、筋肉を動かすエネルギーが切れてしまっている、つまり走っている時に余計な動きをしていることが原因ということで走り方を立ち姿勢を直すことから修正しましたが、最後にはランナーらしい良い走り方に変わりました。

・相手の脳に理解させる 前回のクリニックでも相手の脳にちょっとした変化を理解させるということを先生はされていましたが、今回は痛みで悩んでいる方へのアプローチでもそれを使っていました。 ある動作をすると痛いという場合でも痛い以外の変化を感じさせて動きを続けていると最終的には痛みを気にすることなく動作ができるようになっていくところを実際に目の当たりにすると脳の中から“痛い”ということを忘れさせることの重要性を感じました。

勉強会や動画を持ち込んで行う個人教授とは違う、見て学ぶという勉強も指導に必要な能力のレベルアップには大切なことだと思いました。