岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

歳をとるから筋肉が衰えるのではなく、何もしないから筋肉は衰えてしまう

「歳で筋肉がないから〜するのがしんどい、辛い」、「歳だから体が、筋肉が硬くなってきた」、「歳だから体力が落ちてきてすぐ疲れる」などいろいろなことのレベルダウンの理由を“年齢のせい”にしている人がいますが、歳をとるから様々なことが衰えるわけではありません。

レーニングを見ている人の中には70代後半でトレーニングを始めたという方もいます。 トレーニングを始めた当初は立って体を動かしても5分もしない間に「疲れた」と言ってすぐに休憩をしていたような方もいますが、今では30分以上連続して動いても疲れることもなくなりました。 スタミナだけでなく、筋肉も付いてきています。 体も柔らかくなって低いイスでのしゃがむ立つ運動も楽々こなします。 歳をとってもトレーニングをすれば筋肉も付くし、スタミナも付くし、柔軟性も上がるのです。 衰えるのは“何もしないから”です。

何もしない人にとって一番楽なことはイスに座っていること、寝ていることです。 それ以外が全部辛い、しんどい、大変だから体を動かそうという気にならないのです。 ヒトは基本的に楽なこと、気持ちの良いことは受け入れますが、辛いこと、しんどいことに対しては拒否反応を示します。

体を動かす、運動というとウォーキング、筋トレということをすぐにイメージしますが、 イスに座っていること、寝ていることが楽だと感じる人が外に出かけるようなことや重たいものを持ち上げるような運動を楽、楽しいと感じるはずがありません。

発想を変えて楽な状態で気持ち良くできることを考えれば良いのではないでしょうか。 体操も筋トレです。 イスに座って腕を前後にブラブラ振ったりするのも運動ですし、反射は反動を使ってやれば速筋を刺激する運動になります。 刺激すると膨らむ、大きな力を発揮できるような反応を示すのは速筋線維です。 こういった運動のやり方は関節に不安のある年配の方でも安全に行うことができて結果も出ています。

筋肉を緊張させたまま動かすこともないので筋肉の緊張もゆるんで関節の可動性も良くなります。 頑張らない、疲れないで動かし続けることで結果的に体を動かしている時間も長くなっていくので心臓がドキドキしたり、息がゼエゼエ、ハアハアなるような運動をしなくてもスタミナも付いてきます。

楽な姿勢で楽な運動をちょっと工夫してやるだけで頑張らなくても身体的な要素は歳を重ねてもレベルアップさせることはできるのです。