岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

筋トレは反動をつけてはいけない?

「筋トレは反動をつけてはいけない、正しい筋トレは反動をつけないで丁寧に行うもの」とよく言われます。 フィットネスクラブに勤めていましたが、最初の研修で上司から「反動をつけてはいけない。そういうやり方をしている人がいたら注意するように」と言われたものでした。

反動をつけてはいけないと言われる理由としては、 ・他の筋肉も使ってしまうので狙った筋肉への刺激が小さくなってしまう ・筋肉や関節へ大きな負担をかけてしまい故障に繋がる といったことが考えられます。

レーニングは安全に行わなければいけないということを考えると無理な重さで無茶な動作で行う、ケガをするようなトレーニングをすることはダメですが筋肉への刺激という面ではやり方次第で一般的な筋トレのやり方よりも楽に効率的、効果的にすることもできます。

筋肉のタイプには速筋(白身)・遅筋(赤身)があり、刺激すると大きくなる、大きな力を発揮できるようになるのは速筋で年齢と共に減っていくのも速筋です。 速筋線維がレベルダウンしないようにすることが重要だということで一般的には大きな負荷をかけた高強度でハードなトレーニングで速筋を刺激していきますが、筋肉痛が起きたり、辛い、しんどいということで日頃ほとんど体を動かしていない方や年配の方には続けにくい方法でもあります。

速筋線維を刺激する方法は重いものを使うだけではありません。 筋肉の収縮のスピード、動作スピードを上げても速筋線維を優位に働かせる、動員させることはできます。

私のトレーニングで行っている魚住方式のトレーニング反動、伸張反射を利用します。 伸張反射を利用することで筋肉の収縮スピードは上がりますし、大きなストレスをかけることもできます。

そこにもう1つの刺激方法である「酸素環境」というものをプラスします。 筋肉の緊張をゆるめず動かし続けることで筋肉内を低酸素の環境になります。 すると筋肉を大きくするのに関わる内分泌物質の発現を刺激することができます。

こういった刺激を活用して体を動かしていきます。 年配の方や日頃体をほとんど動かしていないような方でも安全で快適に速筋線維を刺激することができ、筋量・筋力の改善効果も出ています。

世の中に間違ったトレーニングはありません。 目的に対して適切か不適切かだけです。