岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

練習をたくさんやってしっかり走り込んだらタイムは良くなるのか?

ハードな練習が続くとあくびが出たり、トレーニングに集中できていない状態になりがちです。 普通なら、「あくびをするとは何事か」とか「集中しろ」と怒るところなのでしょうが、そういった時は疲労がきちんと回復しきっていないのではないかと思います。 コンディションという言葉はその日の体調などの意味で使われていますが、コンディショニングというのは最高のパフォーマンスを発揮するために必要な身体的、防衛的、精神的、栄養、休養の5つの面で考えなくてはなりません。 その全てを高いレベルに引き上げることで高いパフォーマンスを発揮することができるのです。

ですから、あくびをしたり集中してトレーニングができないということは精神や休養の面でレベルが低い状態にあるのではと感じます。

身体的な面で重要なバイオモーターアビリティ(筋力、持久力、スピード、調整力、柔軟性など)を全く考慮せず、単純に練習量やトレーニングだけで考えてしまうとその量を増やす、減らすということだけで調整しようとしてしまいます。

朝練をする、夜も練習するといったように練習の量をただ単純に増やすことは1番簡単な方法だと思います。 しかし、大切な試合で最高のパフォーマンスを発揮するためには、最低でも1年前からしっかり準備することが必要なのではないでしょうか。 特に学生であれば競技ができる時間に限りがあり、入学した時からカウントダウンが始まっているわけですから、指導者は計画的にやっていかなくてはいけないのではないでしょうか。

筋トレをして最大筋力を上げるにしても1~2カ月は必要です。 心肺持久力を向上させるにも3カ月は必要になります。 その他のスピード、調整力、柔軟性なども維持、向上させなくてはなりません。 しかも同じ刺激を与え続けても身体は適応してしまいますからずっと同じことを続けることはできません。 刺激を変える必要があります。 そういった準備の期間をしっかりとって身体的要素を毎年レベルアップしていかなければ記録を伸ばすことはできないと思います。

身体的にきつくても頑張ろうとする精神力が大切だと言うかもしれませんが、コンディショニングのレベルが下がっている状態ではそういうわけにはいかないでしょう。 頑張れたとしても最高のパフォーマンスを発揮できるかどうかも疑問です。