岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

泳ぎが上手くない方がエネルギー消費が高い

プールで運動する方に多いのが有酸素運動としてプールの中を歩いたりすることです。 しかし、歩いているのに体脂肪が減らないというケースも多いのではないでしょうか。

有酸素運動の目的はいつも書いていることですが、心臓、血管系を刺激して心肺持久力を向上させることです。 脂肪をエネルギーとして使いますが、決して痩せるためだけの運動ではありません。

そして有酸素運動としてきちんとした成果を出すためには心拍数を上げることが必要になってきます。 年齢などによって目標とする心拍数は違いますが、だいたい1分間に120拍のペースで20分以上行って初めて成果が見られます。

ほとんどの水中でウォーキングしている方はそこまで心拍数を上げることができていないのです。 水の浮力によって身体が浮くわけですから、ただプカプカ浮きながら歩いても心臓がドキドキするような運動にはなりにくいと思います。

どうせなら泳いでみる方が良いと思います。 華麗に4泳法を泳がなくてもバタ足をするだけでも十分だと思います。

泳ぎが上手い方はバタ足で身体が前に進むので、楽な運動になってしまい心臓もなかなかドキドキしませんが、泳ぎが苦手な方は一生懸命やればやるほど心臓がドキドキして心拍数も上がるし、エネルギーの消費も多くなるのではないでしょうか。

そしてしんどくなったら1度立ち、それからまたバタ足をする。 これを繰り返して合計で20分以上行えば有酸素運動としては十分な運動になるでしょう。

泳ぎが上手い人の方がエネルギーの消費が少なく、泳げない人の方が多くのエネルギーを消費できるのが水泳なのです。

また、膝が痛いからといって医師に水中でのウォーキングで筋力をつけることを薦められて運動している方もいらっしゃいますが、浮いて歩くだけでは筋力アップするほどの負荷にもなりませんので、効果は出ないでしょう。 (なぜ医師がこれほど水中ウォーキングで筋力をつけさせたがるのか不思議なものです・・・)

どうせなら膝が痛いと重力下ではなかなかできないスクワットをやってみるのがよいのではないでしょうか。 浮力があるので沈んだところから立ちあがるのも楽にできますし。

ただし、気をつけなければならないのは作成したプログラムは3~4週間で変更しなければならないということです。 刺激に対して身体が適応してしまえば、どんなに良い運動でも成果が出なくなってしまいます。