岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

主働筋と拮抗筋のバランスをとるとは?

パーソナルトレーニングでは限られた時間で効率的良く自然体の姿勢を維持するために必要な筋肉をトレーニングするために1つでできるだけ多くの筋肉を使うようなエクササイズを中心にプログラムを組むようにしていますが、一般的にはたくさんの種目を行なって全身をトレーニングしているケースが多いのではないでしょうか。

その理由としては主働筋と拮抗筋の関係ではないでしょうか。 ベンチプレスで胸を鍛えたからバランスをとるために背中を鍛えるためにラットプルダウンを行うというのがよくあるパターンではないでしょうか。 他にも腹筋と背筋、大腿四頭筋ハムストリングスなどがあるでしょうか。

そういう風にトレーニングしていくと1セットに1分かかるとして、筋肥大目的の70~80%1RMの負荷であればセット間の休憩は1分程度になります。 それを3セット行えば5分はかかる計算になります。 それから次のエクササイズとなると種目数に比例してトレーニング時間が長くなってしまいます。 私自身も以前やったことがありますが、長時間のトレーニングは集中力が低下してしまうので効果も思ったように上がりません。

『体の前の筋肉を鍛えたら後ろ側の筋肉も鍛えて身体のバランスが崩れないように』というのが教科書的ですが、バランスの崩れが本当に筋力のアンバランスが原因なのかをよく考えなければいけません。 確かにその可能性も考えられますが、必ずそうだと言うこともできません。 そもそも体の前だけ、後ろだけを個別に使うことはまずありません。 前を使っていれば後ろの筋肉やその他の筋肉も使われているのでその動作のバランスが取っています。

それならば個別にトレーニングするより1度に多くの筋肉を使うエクササイズを中心にトレーニングする方が短時間で効率的で効果的にトレーニングできると思います。

そもそも身体のバランスを取ることが目的であればまずは身体の状態を戻してバランスが取れている状態にしてみればもっと簡単にバランスよく鍛えることができます。 アンバランスな状態でトレーニングしてもアンバランスな身体を作り上げるだけですので、思った結果が出るまでに時間も労力も必要ですし、必ずしも結果が出るとも限りません。