岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

子供の姿勢を良くするために体幹トレーニングをさせる必要はない

世の中は便利になり、地方では近い距離の移動でも自動車を使います。 トイレも今や洋式が主流で和式を探す方が大変です。 一方で子供だけで遊ばせるのが不安な社会になり、遊びは家の中でスマホタブレット、ゲームをする・・・子供がからだを動かす機会は減る一方です。 そうなると姿勢が悪い子が増えても仕方ないのかもしれません。

では姿勢を改善するためにはどうしたら良いでしょうか。 筋トレをしますか? しかし、筋肉、筋力だけで本当に問題が解決するのでしょうか?

そもそも身長が伸びている間は筋肉を刺激しても筋肉はあまり膨らみません。 筋トレをしたとしても3ヶ月でようやく筋肥大の効果がみられるわけですから、時間がかかりすぎてしまいます。 そうなると筋トレ以前に、なぜ姿勢が悪くなってしまったのかその原因を探る必要があります。

ほとんどの場合、生まれつき骨が曲がっているなどの異常はありません。 骨は勝手に動くことはありません。 筋肉が働くから動きます。

ということは、猫背になったのは猫背になるようにからだを動かした、使ったということです。 家でイスやソファーに座ったままスマホタブレットを操作している時、ほとんどが猫背になっているのではないでしょうか。

良い姿勢の基本的な考え方はからだの前面・後面、内側・外側といった筋肉の緊張が50:50でバランスが取れた状態です。 姿勢が崩れてしまっている状態ではその緊張度のバランスが崩れてしまっています。

バランスの崩れが姿勢の崩れを招いたのであれば問題を解決するにはバランスを戻すことです。

左右の腕のバランスの崩れは首の捻じれ、体幹の捻じれや傾きを招きます。 解決法としては、腕と顔を一緒に動かすことです。

例えば左右の捻りであれば顔と同じ方向に腕を捻る(右なら右腕は外回し、左腕は内回し)→戻す、肩甲骨を寄せると背中、首も伸びて頭は後ろに倒れる→戻すといったような動きをからだのどこかに緊張が出ない範囲で呼吸に合わせて行う。 首の捻じれや傾きが直ればそれを支えている体幹の捻じれや傾きも戻ります。

あとは肩を上下に動かす。 からだの前面・後面のどちらにも緊張がないポジションで行うと鎖骨、肩甲骨が一緒に動きます。 それによって鎖骨、肩甲骨に付着している筋肉が動いて緊張がゆるみます。 鎖骨、肩甲骨に付着している筋肉の緊張がゆるめば肩の位置も自然な位置に戻り、腕がリラックスします。 肋骨の上に乗っている鎖骨、肩甲骨の位置が戻れば体幹の崩れも直ります。

体幹のバランスの崩れが直ればそれを支えている脚の捻じれも直ってきます。 全身のバランスが整えば猫背は改善されます。

姿勢の崩れはバランスの崩れです。 崩れたバランスは戻してあげることです。 そのためにハードな筋トレは必要ありません。