姿勢矯正は強制するだけだから長く続かない

毎日を元気に過ごすために良い姿勢でいることは大切です。 良い姿勢を維持するために皆さんいろいろなことを意識されています。 『お腹を引っ込めて○○する』、『肩を前から後ろにぐるっと回して肩を下げて胸を張った姿勢を作り、それを維持する』といったところでしょうか。

しかし、それをずっと維持することはできません。 姿勢を矯正するイメージでそれをしていらっしゃるのかもしれませんが、身体にとっては『強制』されたものになります。 そうなると筋肉が余計に緊張してしまいます。 筋肉は使うと疲労が起こりますので長く同じ姿勢をとっていることができなくなり、結局元の姿勢に戻ってしまうわけです。

それから、人は何かをする時には『１つのことしか意識できない』のです。 ○○しながら・・・をするということ自体無理なことです。 意識するなら１つのことで全てが上手くいくポイントを押さえておかなければなりません。

そうなると意識して姿勢を作るのではなく、自然に良い姿勢で立てる状態に直すことが大切です。 それは以前にも書きましたが自分ではできないことです。 戻すべき基準が脳の中にインプットできていないのにストレッチやトレーニングを行なったとしても姿勢を改善することはできません。 ストレッチ、ストレッチング、関節モビリゼーションの本質をきちんと理解し、『骨で立つ』姿勢を作るための高い技術を持つ人に直してみてもらうことです。

そうすればきちんと骨で立つための体重支持ポイントも理解できますし、全身が引き上がったような感じになります。 しかし強制された状態ではなくリラックスした本来の状態に戻しただけですので長く立っていても辛さは全くありません。

あとはその良い姿勢の感覚を忘れずに毎日チェックしていくことです。 私は『お尻』を意識して立っていただくことを大切にしていただきます。 歩くときでもお尻を意識してみると楽に歩けるようになります。

運動もそうですが辛い、しんどいことはなかなか続きません。 しかし何事も継続することが大切です。 『続くことを続ける』ことがポイントになってきますので、毎日良い姿勢で気持ち良く過ごすために1度重力に対して楽に立つ、骨で立つ感覚を体験してみてはいかがでしょうか。