岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

子供にコーディネーショントレーニングなんて必要ない

先日新聞に『運動能力高めるトレーニング 都内の全公立40校で導入へ』という記事がありました。

記事によると、 『公表された12年度の体力テストの結果によると、都の中学2年男子は47都道府県で最下位だったため、体を動かす能力を高めるために作られたコーディネーショントレーニングが、東京都内の全公立校約2400校で導入する。 ・ボールを投げ上げ、拍手して捕球する ・2人1組で手をつないで行う鬼ごっこ などがあり、俊敏性・バランス感覚の他、注意や記憶に関する能力が向上を目的にやらせる』ということです。

たしかにコーディネーショントレーニングは身のこなしや思った通りに手足を動かせるようにするためのトレーニングですが、そもそも子供の体力が低下している原因は、外で遊ぶことが少なくなっているせいです。

昔は遊びの中でいろいろな身体の使い方を身につけていき、体育でトレーニングなどしなくてもいろいろなことが自然とできるようになったものです。 ボールを投げ上げて捕球するというトレーニングにしても家の屋根や学校の校舎の壁にボールを投げ上げ、落とさないように捕り、落としたら何歩か助走をつけて誰かに当てなければいけないというゲームがありました。

ごっこをわざわざ難しいトレーニングにしなくてもそのまま鬼ごっこをさせれば走ったり、切り返しや相手にタッチされないようにかわすなどいろいろな身体の使い方が身につきます。 ゲームがないときは何も特別な道具がなくてもいろいろな遊び方のアイデアを考えたものです。 ということは問題を解決する1番簡単な方法は、『外で遊ばせる』ことです。

最近は子供だけで外で遊ばせることが危険で外遊びをさせることができないのですから、子供達が集まっている学校の体育の授業で外遊びをやるなど遊ばせる習慣をつけることを考えていけばばコーディネーショントレーニングという特別なことをやる必要もなくなるのではないでしょうか。

最近はトレーニングに関する情報が簡単に手に入るので、「○○ができない→○○トレーニングで鍛える」という発想になってしまいがちですが、大人でも難しいエクササイズ、きついトレーニングは続きませんが、スタジオのグループレッスンのように楽しいことなら続きます。 子供にはなおさら難しいトレーニングよりも遊び感覚で楽しんで全身を動かせるような方法を考えることが大切ではないでしょうか。