岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

ピッチャーはお腹周りを大きくしてはいけない

メジャーリーグワールドシリーズプロ野球日本シリーズと野球シーズンも大詰めを迎えています。 メジャーでは上原投手、日本シリーズでは田中投手の好投しています。

共通しているのは『投げる』という身体の使い方が良いという点です。 テイクバックでトップの位置に手が挙がるまで力みがなくリラックスしています。 ですから腕がしなり、キレの良いボールを投げることができます。

さらにコントロール。 右バッターのアウトローにきちんとコントロールして投げています。 全身を使って投げるとボールはアウトローにしかいかないようになっています。 そういう意味では全身をきちんと使えているお手本のような投げ方です。

また、上原投手や田中投手はもちろんですが、ヤンキースの黒田投手やレンジャーズのダルビッシュ投手も決してウエスト引き締まっています。 逆に平成の怪物と呼ばれた松坂投手や巨人に移籍した杉内投手を見るとウエストが大きくなっているため腰が重そうな投げ方をしています。 その結果、下半身で生んだ力をきちんと伝えることができず手投げになってしまい、ストレートは走らない、変化球のキレもなくなるという悪循環。 成績の差も一目瞭然です。

エストに関してはバッターも同じです。 イチロー選手は10年以上高いパフォーマンスを発揮し続けていますが、日本にいる時と変わらないと感じるようなウエストです。 逆にメジャーで成績が出せず、日本へ帰ってきた選手は日本にいた時より大きなお腹をして帰ってきます。

太ることもウエストが大きくなる要因の1つですが、筋トレで筋肉を付けてウエストが大きくなるということもあります。 特にメジャーはどの選手も身体は筋肉が大きく、投げるボールも速いので筋肉が付けば速いボールが投げられるような錯覚に陥ってしまいますが、筋肉が大きいから速いボールを投げられるようになるとは限りません。 筋力はあくまで身体的要素の1つです。 スピード、持久力、柔軟性、身体の使い方といった他の要素もレベルアップさせなければ良いボールを投げることはできません。

また、筋トレの目的はベースとなる身体を作ったり、筋力を高めることが目的です。 速いボールを投げるための方法ではありません。

そして全体のバランスということも大切なことです。 筋肉が付いて身体が大きくなるということは投げる時の身体のバランスも微妙に狂ってしまいます。 リリースの時にちょっと感覚が狂うだけで18.44m先のホームベーう上では大きなズレになってしまいます。

野球の投手は無闇に筋肉をつけること、特に腕やウエストを大きくすることは避けなければなりません。