岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

競技パフォーマンスを決めるのは筋力?体の使い方?

野球やサッカー、陸上などトップレベルの選手のパフォーマンスを見ていると技術の高さや基礎体力の高さを感じます。

身体の大きな選手は身体をぶつけられても崩れなかったり、バットを振っても軽々と振ります。 100mの選手はみんな見事な身体つきであっという間に駆け抜けていきます。 そういったのを見れば筋力を高めることの必要性を感じます。

一方でレベルの高い選手は速いボールを投げたり、正確に蹴ったり、フェイントで見事に相手を抜き去ったり、身体の使い方も見事です。 それを見ると筋力よりも身体の使い方の重要性も感じさせられます。

そうすると高い競技パフォーマンスを発揮するのに必要なのは筋力なのか、身体の使い方なのかといったことが話題になります。

ウェイトトレーニングばかりやっていると筋量が増えて筋力は高まるが身体の柔軟性、動きの柔軟性が低下して競技パフォーマンスが下がってしまう。 だから筋トレで付けた筋肉は競技には活きない、身体の使い方が大切なんだ。」という人もいれば、「ある選手はウェイトトレーニングをするようになって身体のバランスが良くなって速いボールが投げられるようになった、相手にぶつかられても倒れなくなった。やはりウェイトトレーニングで筋力を高めることは大切なんだ。」という人もいます。

どうしても正解を求めたくなりますが、筋力が高くても身体の使い方が悪ければ当然高いパフォーマンスが発揮できることもありません。 逆に身体の使い方が上手くても基礎的な筋力が不足していれば大きなパワーを発揮することもできません。 結果としてある選手にとってはそれがパフォーマンスアップ繋がったというのであればどちらも間違いではないと思います。

ウェイトトレーニングをして高いパフォーマンスを発揮できるようになったということは基礎的な筋力のレベルが低いことがパフォーマンスが上がらない要因になっていたということですし、身体の使い方が変わってパフォーマンスが良くなったのであれば理に適った身体の使い方ができていなかったということでしょう。

大切なのは○○という方法ではなく、選手1人1人をきちんと見て、目的に合わせて適切な方法をやらせることです。

競技パフォーマンスを高めるためには身体的、精神的、防衛的、栄養的な要素の四本の柱をバランス良くレベルアップさせることが必要です。 身体的な面だけでも筋力、持久力、スピード、柔軟性、調整力といった要素がありますが、そのどれもが高いレベルで揃わなければ高いパフォーマンスは発揮できません。

ですから筋力を高めるための“基礎的トレーニング”としてのウェイトトレーニングも必要ですし、その競技に必要な身体の使い方を身に付けるための“専門的トレーニング”のどちらも必要です。

その競技の特性(どんな筋力、どんな柔軟性、どんなスピード、どんな持久力、どのような身体の使い方)を理解し、どの要素を高めれば高いパフォーマンスを発揮できるのかをきちんと把握して計画的なトレーニングプログラムを作成して実行することが大切ということです。

ウェイトトレーニングや持久力アップ、スピードアップ、柔軟性アップの『トレーニング』もバットを振ったり、ボールを投げたり、クラブを振ったり、走ったりする『練習』をバランスよく行うことが大事ということです。

いろいろな情報が簡単に手に入る時代ですからどこかのチームは、あの選手は○○をやって強くなったというのがわかると全ての人にその方法を当てはめてしまいます。 しかし、その選手に必要な要素とその方法が合っていなければ結果は出ません。(違うところには出てはいますが…)

そこをよく考えてと指導することが大切で、競技に携わる上で1番難しいことなんだと思います。