岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

“ゆるめる”は筋肉を膨らませて弾力のある筋肉にすること

姿勢が悪い、身体が硬い、腰が痛いというと多くの人が柔軟性の必要性を感じてマッサージで押したり、揉んでもらったり、ストレッチングで筋肉を伸ばして柔らかくしようとしますが筋肉が柔らかくなることも柔軟性が改善することもありません。 しかし、筋肉を緩めると筋肉が柔らかくなってストレッチングをしてみても伸ばしやすくなります。

“緩める”と“柔らかくする”を同じようなイメージで捉える人もいますが、最近自分の中では少しイメージが変わってきています。

緩めるというと“力を抜く”イメージが強いですが、緩めるは“筋肉を膨らませる”イメージです。 余計な緊張のない緩みのある筋肉には触ってみた時に指が沈んでいくような柔らかさと指を押し返す弾力があります。

筋肉はもともと膨らみを持った弾力のある組織です。 身体が硬いという人の筋肉は触ってみるとカチコチに固まっています。 固まってしまっている筋肉の中では血液の流れが悪くなってしまっていて必要な栄養や酸素が不足してします。 また、老廃物が排出されず溜まってしまっています。

そんな状態の筋肉を押したり、揉んだり、引っ張っても多少は良くなりますざ、循環自体は改善しませんので筋肉が元々持っている膨らみを改善することはできません。 なのでいくらやっても柔らかくならないし、やっていても気持ち良さを感じることもありません。

そうするとどんどん刺激を強くして強引に循環させようとしますが、身体が防御反応を起こして、さらに筋肉が硬くなってしまいます。 だからやった直後は多少楽になってもすぐに不快感が起こってしまいます。

身体調整で筋肉を緩めていく時には呼吸を使ったり、骨や関節を動かして筋肉のポンプ機能を利用して血液を循環させ、必要な栄養や酸素がきちんと届くようにします。 血流が良くなれば筋肉は元々持っている状態まで膨らみ、弾力性も出てきます。 そうすると余計な緊張もなくなります。 元の良い状態に戻していくので防御反応が起こることもないのでその効果は数日間続きます。

よくウォーミングアップの時に筋肉を緩め過ぎると力が出なくなるということで「長時間ストレッチングをやり過ぎるのは良くない」と言われますが、身体調整をして緩んだ筋肉は余計な緊張はありませんが適度な緊張もあるので姿勢を保持したり身体を動かす時にもきちんと力を発揮することができます。

レーニングではほとんどの方が身体調整をした後にダンベルなどを使ったウェイトトレーニングを行いますが、しっかり動けています。

筋肉を良い状態にしてからトレーニングすることで筋肉中の血流量はさらに増えて筋肉はもっと良い状態になります。 だからトレーニングをした後の方が柔軟性が上がったり、姿勢や身体のバランスが良くなります。 ストレッチングで伸ばしたり、マッサージで押したり揉んだりした筋肉でトレーニングしてみてもこうはいきません。

レーニングを受けて下さっている方は筋肉に弾力があると身体も柔らかということがわかっているのでストレッチングを行うことはほとんどありません。 身体が硬いと感じた時ほど関節をよく動かすようなトレーニングを行っています。 それでもストレッチングを毎日している時よりも確実に身体や筋肉が柔らかくなっていることを実感しています。

ストレッチングが悪いわけではありませんが、自分の身体の状態によってやるべきことを変えることも必要ということです。