岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

歩き姿勢が良くなると立ち姿勢まで良くなってくる

良い姿勢で立つとヒップアップした感覚がありますが、姿勢が悪い人のヒップは垂れています。 そうするとたるんだヒップを引き締めるためにお尻の筋肉を鍛えるようなエクササイズを普通はやりますが、それをやったところで立った時にヒップアップしてくるとは限りません。

姿勢が良くなれば自然とヒップアップしてくるのですから、崩れた姿勢を整えることが効率の良いヒップアップトレーニングになってきます。

先日、クライアントさんに歩き方を修正してみたところ姿勢が良くなってヒップアップしたような感覚が見られました。

体操などで硬くなった筋肉を柔らかくしたり関節をスムーズに動かせるようにすると姿勢や身体のバランスが整いました。 それから歩き方をアドバイスしていきました。

以前はウォーキングをする時には、 ・踵から着地してつま先で地面をしっかり蹴る ・大きなストライドで歩く ・肘を90度に曲げて肩甲骨を寄せて後ろに引く という歩き方が正しいと思って行っていたそうです。 実際にそれをやったところ脚が疲れ、肩こりが出てきてあまり気持ち良くなかったし、歩いた割に効果が感じられなかったということでした。

そこで身体が自然に前に進んでいく楽々ウォーキングのやり方をアドバイスしました。 しかし、脚を一生懸命使って歩く癖があるので脚を使わないで身体がどんどん前に進めて歩くというのが難しかったようです。 そこでお尻の筋肉を使って歩く方法をアドバイスしてみました。

そうすると着地で脚が身体よりも前に行くこともなくなり、踵着地が足裏全体で着地できるようになりました。 足首も柔らかく使えるようになってつま先で地面を蹴ることもなくなってふくらはぎの余計な緊張も抜け、身体がどんどん前に進んでいくような形で歩けるようになり、自然に背筋が伸びた姿勢で歩くようになりました。

普通のウォーキング指導では筋肉を意識して歩くので歩き方がぎこちなくなってしまいがちですが、楽々ウォーキングでは自然と腹筋、腸腰筋、臀筋といったところが使われ、太ももの前やふくらはぎといったところは使われますが、意識して使うわけではないので余計な力が抜けて柔らい筋肉になります。

そういう歩き方をしばらく練習した後に改めて立った姿勢をチェックしてみると自然と胸が張れて背筋が伸びたように見えてお腹のたるみも引き締まって見え、ヒップアップした姿勢になっていました。 クライアントさんも自分の姿を鏡で見て姿勢の変化に驚かれていました。

良い立ち方は良い歩き方に繋がりますし、良い歩き方は良い立ち方に繋がります。 ですが特に難しいことを意識する必要はないんです。 楽々、スムーズに、気持ち良く歩いていくだけで良いんです。