筋肉を柔らかくすることは筋肉を鍛えるよりもお得です

一般の人で筋肉が柔らかくなれば大きな力を出せるようになるということを知っている人はいません。

「◯◯ができない」、「姿勢が悪い」、「身体を動かすのが大変」となると、筋肉が弱い、衰えてきた、体幹や腹筋が弱いからと重たいダンベルやバーベルできつい筋トレに励みますが、筋肉が硬いのに筋トレを頑張っても身体が軽くなることも、動きが軽やかになることも、力強い動きができるようになることはありません。 だって筋肉が硬いんですから・・・

一般の人は筋力、筋力と言いますが、『筋力』の意味がわかっている人はほとんどいません。

筋力というのは、「筋肉が出す力」です。 筋肉が力を発揮しないと大きな力にはなりません。 大きな力を発揮するためには、筋肉が伸び縮みする動きの大きさ、長さ、そして速さが必要です。 そのためにはスムーズに筋肉が動かないといけません。 そのために必要なのが『柔軟性』です。

筋肉が硬いと大きく、長く伸び縮みすることができません。 つまり、筋力が衰えたり、弱くなったのではなく単に自分の持っている筋肉をちゃんと使っていないだけです。

そういった理由から私のトレーニングでは筋力をアップさせたり、筋肉を大きくするようなトレーニングよりも『身体を柔らかくする』、『柔らかい筋肉を作る』トレーニングを行います。

重たいダンベルやバーベルを一生懸命持ち上げるようなこともしないのでトレーニング後は疲労感も少なくて済みます。 だからトレーニングを受けた人は「身体が軽い」、「身体を動かすのが楽」というのを口にします。

多くの人にとっては柔軟性と言ってもケガをしないためにウォーミングアップの前に軽くストレッチングをやる程度のイメージでしょう。 柔軟性よりも、とにかく筋力アップ、筋肉をつけるために鍛えることを重視しがちですが、筋肉を大きくするにはきついことをしないといけません。 楽をして強くなったり大きくなることはありません。 だから辛くなって止めてしまうというのは普通に考えれば当たり前のことです。

ですが、硬くなっている身体や筋肉が柔らかくなれば筋肉の伸び縮みも大きくなり、身体の動きも柔らかくなって簡単に大きな力、小さな力で大きなパワーを出せるようになります。 そういった意味では柔軟性をアップするトレーニングは筋トレをするのと同じくらい効果的なトレーニングと言うこともできます。

身体を柔らかくする、筋肉を柔らかくするということはきついことをしなくてもいいわけですから、筋肉を鍛える前に柔らかいカラダでいることの重要性を意識してトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。