岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

筋力が低下することが老化ではない

年配の方から「長く歩くと脚やふくらはぎが疲れて痛くなる」、「歩くとすぐに疲れて長く歩けない」という相談がよくきます。 そして必ず「年だから筋力が低下して足腰が弱っているので鍛えるためにどんなトレーニングをしたらいいですか?」と聞かれます。 みんな筋力が衰えることが老化だという風に勘違いしています。

わざわざ辛い筋トレを頑張ってやらなくても筋肉を柔らかくして姿勢や体のバランスを整えると脚が軽くなって楽々歩けるようになります。 長く歩いても脚が痛くなることもなくなります。

ゴルフをしている年配のクライアントさんで以前は歩くとすぐに疲れるからとカートに乗っていたのにトレーニングを始めてからカートに乗らないで最後まで歩くようになった方がいます。 ご本人が仰るには、「以前は足腰が弱っていたのだと思っていたのですが、筋肉が柔らかくなると力強さも出てきて歩いても疲れなくなった」そうです。

街で見かける年配の人の歩く姿を見ていると関節のスムーズな動きがなくなり、ロボットのようなぎこちない歩きばかりですが、そのクライアントさんは歩きもスムーズです。 以前よりも足取りが軽くなり、歳を重ねて衰えるどころか以前よりも若返ったような感じです。

同じくらいの年齢なのに歩く姿に差が出るのは筋力の差ではなく『柔軟性の差』です。 筋肉が硬くなると関節の可動域も狭くなり、正しい動きができなくなります。 しかし、弾力のある柔らかい筋肉は関節も大きな可動域でスムーズに動かせます。 ですから歩く時の足取りもスムーズになるということです。

筋肉を大きくする、強くするのは時間も労力も必要ですから、効果が出るまでに時間がかかりますが、弾力のある柔らかい筋肉は硬い筋肉を緩めるだけで出来ます。 そしてその効果は数日続きます。 維持するためには気持ち良く歩く、楽に立つなど余計な力を使わないで楽に体を動かすだけで良いので簡単です。

老化を予防、改善したいならまずは柔軟性の改善、筋肉の弾力を取り戻すことです。