岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

「腰痛改善のための筋トレってネットでたくさんあるけどどれが一番効果があるの?」という質問が来ました

たくさんの人が腰痛で悩んでいます。 全国に推定で2,800万人、中でも40~60代の約4割が腰痛で悩んでいると言われています。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のように病名がつくような骨や組織に問題がみられるような腰痛もありますが、腰が痛くなって病院で検査をしてみても骨などの組織に異常が見られない腰痛もあります。 腰痛で悩んでいる人のほとんどがこの「原因不明の腰痛」です。

骨や椎間板などの構造に異常が見られないなら筋肉が原因かもしれないと疑ってみるのも良い方法です。

ですが筋肉が原因と言うと、すぐに「筋力低下、筋力不足」と考えてしまいます。 未だに病院でも医師から「腹筋を鍛えなさい」言われるそうです。 テレビや本、インターネットを調べてみてもほとんどが筋肉を鍛えるように書かれています。

試しにインターネットで腰痛改善のための筋トレの情報を検索してみると、こんなものが見つかりました。

『姿勢を保つ筋肉とは、多くの方になじみのある表現で言うと、体の奥にあるインナーマッスルというものです。こういう奥の小さな筋肉は、いわゆる背筋運動のような大きな動きをする筋トレではなかなか鍛えられません。 もっと負荷の軽い、どちらかというとじっとうつ伏せや横向きに寝た状態で姿勢をキープするような地味なトレーニングになります。』

こういったものを読むと「姿勢を保つには、普通の筋トレじゃあダメなんだ、インナーマッスルを鍛えないといけないんだ」と思ってしまいそうになりますが、騙されてはいけません。

インナーマッスルについては勘違いしたいい加減なことを言う人が多いですが、インナーマッスルだけで姿勢はとても保てません。全身の筋肉がきちんと使えないと良い姿勢は保てません。 インナーマッスルは関節を安定させるために働く筋肉です。 適切なやり方で体、関節を動かせば自然に使われます。普通に身体を動かせば両方使うことができるということです。 インナーマッスルは軽い負荷では強くなりません。強くしたいならしっかり負荷をかけないといけません。 つまり、こんないい加減な筋トレをやったところで腰痛が改善することはないということです。

骨や組織に異常がない腰痛を改善するには筋肉を鍛えるよりも、「筋肉を緩めること」が大事です。 全身の筋肉を弾力のある柔らかい筋肉にすれば自然と骨格も整い、姿勢や体のバランスも良くなります。 血流やリンパの流れも良くなり、自然な体の状態になれば腰痛は良くなります。