岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

使い過ぎよりも動かないせいで起こる不調の方が多い

腰痛やひざ痛といった体の不調に関する相談を受けることが多いですが、話を伺ってみると筋肉の使い過ぎで休養が必要なものよりも、普段から体を動かしている時間が少ないことが原因で不調が起こっているというのがほとんどです。

先日も、「毎朝起きた時に肩が固まった感じして動かない、動かそうとすると痛いんです。」という相談を受けました。

普段の生活で体を動かしている時間がどれだけあるのか話を伺ってみると通勤は車、エレベーターを使い、仕事中は自分のデスクでずっと座ったまま・・・ 1日の中で体を動かしている時間とじっとしている時間を比べてみると圧倒的に動いていない時間の方が多い。 これだけ筋肉も骨や関節を動かしていなければ肩が固まってしまうのも仕方ないですね。

首筋、肩の筋肉を触ってみてもパンパンに張っていて、背中や腰の筋肉も硬くなっていました。 ふくらはぎはむくんだような感じも見られ、肩だけでなく全身的に問題が起こっているようでした。

まずは肩の固まった感じを改善するために、肩甲骨をくっつけたり離したり、上げたり下げたりして肩甲骨や鎖骨の動きをスムーズにしてみました。 それだけで首筋や肩の筋肉が緩んだので、さらに腕を上げ下げして肩甲骨と腕の噛み合わせを調整していきました。 はじめはそれほど挙げられなかった腕も関節がスムーズに動く範囲で動かしていると筋肉のこわばりが軽くなって真上まで挙がるようになりました。

次に背中や腰の筋肉を緩めるために前屈や反りなどの体操を何度か繰り返し、ふくらはぎの筋肉を緩めるために踵の骨の簡単な調整を行いました。 それだけで腰の張りやふくらはぎのむくみも改善して姿勢も良くなり、体の動きも良くなりました。

運動というと筋トレやウォーキング、ランニングといったものをイメージしがちですが、骨や関節を動かすだけで肩や腰の不調、むくみが改善したわけですから骨や関節を動かすような運動が必要だということです。 もともと動くようにできている関節を動かすだけですから、時間も場所の制限もありませんし特別な道具も必要ありませんし。 これこそが運動不足の人に必要な『運動』というわけです。