その萎んだ筋肉を膨らませると簡単にパワーアップできる

腰痛・ひざ痛が起こるのは筋肉の使い過ぎだけではありません。 運動不足でも起こります。 関節も使わければ固まってしまいます。 関節が動かなければ筋肉も使われることは少なくなりますから衰えていきますし、血液や酸素といった筋肉に必要な栄養が届かなくなり硬くなってしまいます。

腰痛・ひざ痛を予防するうえでも日頃から関節を動かすこと、筋肉を使うことが大事になってきます。 運動が大事となるとまず一番に筋トレで筋肉を鍛えて太くしようというのが普通の人の発想ですが、運動不足で萎んで硬くなっている筋肉に負荷をかけてもすぐに筋肉が大きく太くなるわけでもありません。

筋肉を太くすることを考える前に、『筋肉を膨らませる』ことを考える方が重要です。 ガチガチに硬くなっている筋肉では大きな力を出したり、素早く体を動かすことはできません。 大きな力を出し、素早くパワフルに動くために必要なのは「弾力のある柔らかい筋肉」です。

トップアスリートには大きく太い筋肉をしている人もいますが、ガチガチに硬い筋肉ではなく、弾力のある柔らかい筋肉をしています。 だからこそ高いパフォーマンスを発揮することができるのです。

だからアスリートではない一般の人もまずは弾力のある柔らかい筋肉を取り戻すことからスタートすることが大切です。

筋肉を太くするのは時間がかかりますが、弾力のある筋肉を作るのにはそれほど時間はかかりません。 関節をスムーズに動かして筋肉を使えば短時間で硬い筋肉も柔らかくなります。 呼吸に合わせて鎖骨や肩甲骨、腕、背骨、骨盤、股関節、膝、足首といった関節や骨を動かせば血流や酸素の取り込みが良くなって筋肉も膨らんできます。

運動をほとんどやっていない人、筋トレなんてやったことがないという人でもこれだけで良い筋肉になります。 柔らかい筋肉にすると関節もスムーズに動きますし、筋肉の伸び縮みも大きくできるので楽に大きな力を出るので立ったり歩いたり、階段を昇り降りしたりという日常の何気ない動作が軽々できるようになります。

そうするとダンベルやバーベルを使ったエクササイズをしてもしっかり力を発揮できるのでさらに筋肉が良い状態になります。 それを続けていけば体は確実に変わっていきます。

筋肉を大きくするためには時間が必要ですが、少しでも効率良くということを考えるなら弾力のある筋肉を作ることを忘れてはいけません。