岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

筋力がない小さな子供の方が楽々しゃがめている

イスに腰掛けたり立ち上がる動作が辛いと感じると筋力の低下だと考えて足腰を鍛えるためにスクワットを始めるたりしますが、果たして筋力がないからそういった動作が辛いのでしょうか?

先日カフェで勉強しているとよちよち歩きの小さな子供が床に落ちたおもちゃを拾うためにお尻を落としてしゃがみこんでいるシーンを目にしました。 一番低いところまでお尻を落としてしゃがみこんだのですがバランスを崩すこともなくきちんとしゃがんでいました。 そして自分の足できちんと立ち上がってまた歩き出しました。

よちよち歩きの子供ですから大きな力を出せるような筋肉もありません。 それでも筋力のある大人よりもスムーズにしゃがんで立ち上がることができるわけですから、しゃがんだり立ち上がる動作が辛いのが筋力低下によるものではないということです。

力があるのにスムーズにしゃがんで立ち上がれない大人と力がないのにスムーズにしゃがんで立ち上がれる小さな子供に違いがあるとすれば『筋肉の弾力』でしょう。

腰掛けたり立ち上がる動作が辛いという人は力を使って動作しているのでギクシャクした動きになってしまっています。 力任せにそういった動作をすれば残るのは硬くなった筋肉と疲労です。

一方、小さな子供はフワフワの柔らかい筋肉をしています。 大人でこのような柔らかい筋肉をしている人はほとんどいません。 筋肉が柔らかいので関節の動きもスムーズですし、可動域も大きくなります。 骨盤、股関節、膝、足首が連動して理に適った動きで動作することができます。 意識してそれをやろうとしてしまえば筋肉が緊張してしまうのでやはり上手くいきませんが、まだ小さな子供だから余計な動きを教え込まれていないのでリラックスして自然にできているというところも違うのかもしれません。

スクワットで一生懸命足腰を強化するよりも先に小さな子供のような弾力のある柔らかい筋肉を取り戻す方が先決です。