N◯Kでマッサージや整体での被害について特集してましたね

先日N◯Kでマッサージや整体の特集をやっていました。 肩こり悩む人がマッサージを受けに行き、激痛が走るくらい強く肩や腕を押し続けられた結果、毛細血管が破裂して腕にひどい内出血が起こったというケースが紹介されていました。

肩こりは筋肉が硬くなって循環が悪くなり老廃物が排出されないために起こるというケースもあります。 マッサージで筋肉を強く押したり揉めば老廃物が排出されますから肩こりは楽になるはずですが、強く押したり揉んだりして無理やり老廃物を流すことだけを考えれば、当然筋肉を痛めてしまいます。

しかし、マッサージをしたところで根本的な部分は何も解決しませんから、すぐに肩こりは再発します。 痛いと感じるくらいの強い刺激を筋肉に与えてしまえば筋肉は防御反応を示してさらに硬くなってしまいます。 すると硬い筋肉を押したり揉むためにはさらに大きな力を加えないといけないことになります。 この繰り返しで筋肉中の血液の循環が良くなって硬い筋肉が柔らかくなることはないでしょうね。

腰痛と腕にしびれがある人に対して頚椎に無理な施術をした結果、全身に痛みが起こるようになり寝られない、仕事もやめなければならないという事態になってしまったというケースも出てきましたが、両方に共通しているのは、「どうして肩こりが起こっているのか、腰が痛いのか、腕にしびれが起こるのか」という問題の原因を考えないで施術という方法を行ってしまったということです。

体に不調があれば骨などの組織に異常はないのか医師の診断をきちんと受けているのかを確認するのが最優先です。 医師の診断を受けて骨などの組織に問題がなければ、姿勢や体のバランスの崩れが考えられます。 そういった時には体を調整してあげることが有効になってきます。 それもマッサージや整体のように筋肉や骨の状態を矯正するのではなく、『元の状態に戻してあげる』だけで十分です。

肩こりは肩が凝る位置に肩があることが原因ですから肩の位置を直してあげればいいだけのことです。 そのために強く押したり、揉んだりする必要もありません。 肩が一番楽に上がる（体の前と後ろの筋肉の緊張が均等になる）場所を見つけてそこで気持ち良く肩を揺らすだけで肩のポジションが改善されます。 肩の位置が良くなれば肩こりが起こることもなくなり簡単に肩が軽くなります。

腰の張りがあると仰向けに寝て膝を立て、ほの膝を左右に倒してみても左右差があることが多く、ほとんどの人は倒しにくい方を倒すことばかり考えますが、呼吸に合わせて倒しやすい方だけを繰り返すと倒しにくかった方も楽に倒せるようになり左右差が改善され腰が軽くなります。

つまり、脳や体に心地良い刺激を与えてあげれば体も快適な状態になります。 受けている人が痛みを我慢していたり、辛そうな表情をしていてそれで体が快適な状態になることはありません。 「痛みを我慢すれば、痛いくらいのものをやっておけば筋肉が柔らかくなりますよ」と言う人がいるようですが、そんなことはありません。

気持ち良くなりたい、リラックスしたいのであれば気持ち良いこと、快適なことをすればいい、単純ですがそれが大切です。