岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

筋トレをしてプロテインを飲んで筋肉を付ければひざ痛が治るは本当か?

ひざ痛改善を目的としてトレーニングに来られているクライアントさんから「新聞にロコモにならないためには筋肉を付けないといけない。だからプロテインを飲みましょうと書かれていたんですが、運動した後にプロテインを飲んだ方がいいですか?」と尋ねられました。

そもそもひざ痛は関節の噛み合わせが狂ってしまったり関節本来の自然な動きから外れた動きをしたせいで関節に負担がかかったり、軟骨が磨り減って痛みが出ます。

痛みが発生する原因から考えると改善するには筋トレをして筋肉を付けたり筋力をアップさせることよりも脚を真っ直ぐに伸ばして立てるようになる、スムーズに歩ける、階段が楽々昇り降りできるなど崩れた状態を元の自然な状態に戻すようなトレーニングをする必要があります。

実際、このクライアントさんもトレーニングでは重りを使って筋肉を鍛えるようなトレーニングは一切行わず、筋肉の緊張をゆるめて体の捻じれを直して、膝の関節の噛み合わせを取り戻すことで現在は日常生活で痛みを感じるシーンはありません。 作った筋肉では痛みを改善するためにはほとんど役に立たないということです。

それから、筋肉を増やすという方に目を向けてみると筋肉を付けるためにタンパク質はしっかり摂らないといけないとよく言われますが、「プロテインも飲んでいるのに筋肉が全然つかない」、「筋トレを頑張っているのに筋肉が全然つかない」と言う人がいます。

そういう人の場合、何を食べているか、何を飲んでいるかの前に「筋肉が大きくなるようなトレーニングがきちんとできていないから」ということがほとんどです。 軽い負荷で回数を多くしたり、回数はきちんと守っているが余裕があったり、歩くだけなどだいたい軽すぎる運動しかしていなかったり、逆に大きな重りは使っていても可動域が狭い、オールアウトするまできちんとやっていないために大したトレーニング負荷になっていなかったりします。

筋肉を大きくするために必要なのは筋肉が大きくなるのに必要充分な「刺激の量」を与えることです。 軽すぎる負荷でトレーニングをしてプロテインを飲んでも筋肉が増えるどころか余分にカロリーを摂り過ぎて脂肪になるだけです。

レーニングでよく「3ヶ月続ければ筋肉が付いてきますよ。」というようなことを言いますが、今やったトレーニングの成果が3ヶ月後にならないと出ないというようなことはありません。 1回のトレーニングでも身体に刺激を与えれば必ず反応は起こります。 筋肉を大きくしたいというのであれば1回のトレーニングでも筋肉が膨らむといった反応が見られます。 そうでなければ3ヶ月やったところで体は変わりません。

本などを見てもトレーニングというとエクササイズのやり方は丁寧に書いてありますが、一番大切な強度や負荷というと「1回ギリギリ挙げられる重さの◯%の負荷で、回数は◯回、3セットはやりましょう」くらいしか書かれていません。適切な負荷の指示は書かれていません。(そもそもその人に合った適切なトレーニング負荷を本に細かく載せること自体に無理がありますから)

それくらい「目的に合ったやり方でトレーニングをちゃんとやること」ということは簡単ではないということです。