岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#87 体力づくりのためのトレーニングについて学んできました

定例勉強会に参加するために大阪へ行ってきました。

今回のテーマは『コンディショニングの理解とそのアプローチ法』でした。

コンディショニングとは?

体調、調子という意味のコンディションという言葉は一般的にも使われる機会が増えてきましたが、コンディショニングは体力を満遍なく整えるということです。

体力というと筋力やスタミナという言葉が思い浮かびますが、ここで言う体力はあらゆる能力の話です。 身体面だけで見ても筋力やスタミナだけでなく柔軟性やスピード、体の使い方といったものがありますが、それ以外にも精神的、抵抗力、栄養、休養といった面もあります。 トレーナーの仕事というと、筋トレやストレッチングを指導するようなイメージが強いですが、それらはあくまで一部で全ての能力、要素を満遍なく高いレベルで整えることです。

一般の人に必要の体力とは?

体力づくりのためのトレーニングというと筋トレや有酸素運動、ストレッチングくらいのイメージですが、体力は全ての能力ですから、それらはあくまでトレーニングの一部であり、トレーニングは多種多様になるとも言えます。

そうなると一般の人にはどのような能力を高める必要があるのかを考えてみることも必要です。

その中で出てきたのが「姿勢」です。 多くの病気、体の不調の原因として「低体温、低酸素」というものがあります。 体温が下がれば免疫力が低下します。 病気になると薬を飲むというのが一般的ですが、常用していると血管が収縮し、交感神経が優位になります。 すると血流障害を引き起こし、低体温、低酸素状態になってしまいます。

体温を作る器官として代表的なものが筋肉です。 筋肉をポンプで動かすことで筋肉に酸素と栄養が届き熱が生まれます。 中でも姿勢保持に使われる骨格筋を動かす、刺激することが重要です。 そういう意味でも姿勢は大切ということです。

関節運動に負荷をかける→ウェイトトレーニング

良い姿勢づくりのためのトレーニングの指導法で普段の指導の中でうまくいかないものについてアドバイスをお願いしましたが、改めてチェックしてもらうとそもそも考え方に無理がある、うまくいかない、やりにくいようにやらせているということに原因がありました。

特に目立ったのが「関節を適切に動かす」という点です。 普段やってもらっていてうまくいかないものは関節の動きから考えても無理のある動きでした。 それが関節の適切な動きで動かしていくと辛さもなく、スムーズに体が動きます。 エクササイズの後は姿勢も良くなります。

エクササイズというとベンチプレス、スクワットという名前を先に思い浮かべがちですが、基本的には関節をこのように動かせばこうなるというのは決まっています。 それに後から動きを説明するための名前が付くだけです。 そういう意味でも関節運動という基本的なところをきちんと理解することの大切さを感じました。

市民ランナーがマラソンのタイムを縮めるためには

多くの市民ランナーは日常まとまった練習時間がとれませんが、その中でどうやってタイムを縮めていくかということを考えてみると、脚が勝手に動き体が勝手に進んでいくイメージを掴むこと、あとはリズム感を指導することが大切だということがわかりました。

フルマラソンで5時間以上かかる人というとスタミナをつけるためにどんなことをしようかと思いがちですが、もっとシンプルに日常の中で体を移動させること、体を動かしている時間を増やすことを意識する、実際のレースでは普通に走り続ければ4時間を切れるはずですが、5時間以上かかるということは歩いている時間が長くなっているので、それなら一定の距離を進んだら歩く時間を作って脚の筋肉が完全に疲労してしまわないようにするような戦略も大切だということがわかりました。

そしてスピードを高めたければ1kmのベストタイムを定期的に計り、適切な負荷でトレーニングを行いベストタイムを縮めていく、そうすればそれよりも長い距離を走るのに余裕が出てくるというスピードの考え方も教わりました。

スプリンターのコンディショニングプログラムを作成するためのテスト

スプリンターの例をとってコントロールテストの考え方を教わりましたが、

筋力はどんな筋力が必要なのか、スピードは、持久力は? 一方で柔軟性は走るという動作は重心の移動ですから脚を前後に大きく開脚できる柔軟性が必要か? 敏捷性も脚を真っ直ぐ前に出していくだけなのでそこまで必要なのか? などその種目に必要な能力についての考え方を教わりました。 そしてそのためにどんなテストが考えられるか、またその能力を高めるためにどんなトレーニングをしたらいいのかなど具体的な内容まで教わりました。

他にも股関節やひざ痛のための新しいアプローチの考え方など参加者の方の質問から様々な学び、気づきをいただき充実した4時間でした。