体が動かしづらいのは筋力が低下しているからではなくあまり動かさないから
地球で暮らしている私達は日常生活の中で常に1Gの重力を受けながら体を動かしていますがあまり体を動かさない人にとってはこの重力さえも重く感じてしまいます。 そうなると腕や脚を動かすことも大変に感じるようになります。 多くの人はそれを筋力低下と勘違いしてダンベルを持ったりバーベルを担いで筋肉を鍛えようとしますが、自分の体ですら重く感じているのにさらに重りを増やして行うようなハードな運動が長続きするはずがありません。
アスリートでない一般の人にとって必要なのは“重力を受けても楽に体を動かせる”ことです。 大きな負荷に対して抵抗する力や大きな筋肉は必ずしも必要ありません。 ハードなこと、きついこと、苦しいことをしなくても自分の体を楽にスムーズに気持ち良く動かすようなトレーニングで十分目的は達成できます。 辛いこと、苦しいことはなかなか続きません。 自分がやっていることで長く続けられていることを思い出してみても楽なこと、楽しいこと、気持ち良いことのはずです。
運動が苦手という人でも気持ち良い、楽にできるような運動は筋肉の緊張が取れるのでやればやるほど体の動きが良くなり、さらに体が軽く動くようになりますからこちらが止めるまでずっとやり続けます。 強制したり義務にしなくても自宅でも自らやってくれます。 そうすると体の状態は良くなり、やればやるほど体の状態が良くなるなど成果が感じられるので体を動かすことが自然と習慣になってきます。
筋肉は使わないとどんどん減ってしまいますが、そうならないために必要なことは鍛えることではなく「動かす」ことです。 強くすることを考えることもいいですが、もっと自分の体重を楽に扱うような運動を考えることも大切ではないでしょうか。