岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

アキレス腱の完全断裂からの回復に魚住方式のトレーニングをやってみた

現在、アキレス腱の完全断裂をした方の術後のリ・コンディショニングのためのトレーニングを指導しています。

オペで切れたものを繋いでいるの術後はで立っても踵が上がった状態になっています。 それをきちんと元の状態に戻して足の裏全体を着けて立てるようにする、椅子からの立ち上がり・しゃがむ、歩く、階段の昇り降りといったものを以前と同じレベルでできるようになるすることを目的にトレーニングプログラム作成してみました。

なぜ足首が元の状態に戻らないかを考えてみるとふくらはぎの筋肉が緊張して硬くなっていることが考えられます。 問題はアキレス腱ではなくふくらはぎの弾力性を戻すことではないかと考えました。 弾力性を取り戻すというと一般的には硬くなっているふくらはぎの筋肉やアキレス腱のストレッチングで足首の角度を正常なところまで戻そうと考えますが、踵が上がってしまっているのはふくらはぎの筋肉が縮んでしまっているからですが、ストレッチング程度では簡単には戻りません。 緊張状態にある筋肉を無理に引っ張っても伸びて柔らかくなるどころか伸張反射によって余計に緊張した硬くなってしまいます。 弾力のある筋肉へ戻せば元に戻るのではないかと考えてトレーニングをしていきました。

可動範囲を広げるとなると一般的には伸びないから“もう少し”と思ってしまいますが無理に足首を曲げるとアキレス腱が引っ張られ痛みを感じてしまい、苦痛を与えてしまいます。 リ・コンディショニングのためのトレーニングとして魚住方式のトレーニングを行いました。 魚住方式は動く楽な範囲でやればO.Kです。 曲げる動きも膝を曲げるなどできるだけ楽なポジションで「足首を曲げている」という意識をもってもらいながらこちらが動かせる範囲で動かしていったり、片脚を上げて体重など負荷が一切かかっていない状態で足首をブラブラと動かすような動きをすると多少曲げる動きも出ます。 そういったものをやりながら、一方で縮める動きは伸ばされる動きがないので抵抗なくできるので足首を伸ばす動きは回数をたくさん行いました。 そのようなトレーニングを行なっていくと脛やふくらはぎの筋肉の弾力性が出てきて、関節の可動域が出てきました。

徐々に装具も緩い角度になり、荷重の割合も増やしていけるようになりました。 装具を外してもO.Kという指示が出てからは両足の裏にきちんと体重をかけて反射を利用してイスから楽に立ち上がる、しゃがむトレーニング、スムーズな歩きを取り戻すために痛めた方の足での片足支持のトレーニングを行なっていきました。

半年も経っていませんが以前のレベルにまで戻ってきています。