岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

筋トレで筋肉を増やして代謝をアップさせるのは効率の悪いやり方

体脂肪を減らすためのトレーニングというと、「筋トレで筋肉量を増やして基礎代謝を高めましょう」というのが一般的です。

そういう目的のトレーニングではもう1回も上がらなくなるくらいの限界まで力を出し切はなくてはいけませんが、なかなかそこまでは1人ではできません。

しかし筋肉量を増やすだけで体重が減るほどエネルギー消費量が増えるわけではありません。

筋肉量を増やして基礎代謝を上げ、体脂肪を減らしていくというのは楽ではない上に、頑張った分だけ報われるというものでもありません。

筋肉量を増やすことだけが基礎代謝をアップさせる方法ではありません。

基礎代謝に関係するのは筋肉量だけではありません。“熱”というものもあります。

ヒトの生命エネルギーは熱エネルギーです。そしてその熱を作る仕事の多くを司るのが筋肉です。体温が1℃上がると基礎代謝は10%弱上がるとも言われます。

そういう考え方を利用すると一生懸命筋肉を鍛えて太くするのではなく、筋肉を使う、動かすことで熱を作る、体温を上げるようなトレーニングをすればもう少し効率良く体脂肪が減らせるのではないかということです。

体温を上げるというと有酸素運動を長時間やると汗がどんどん出てきますからウォーキングやランニングが良いのではないかと思う人も多いですが、ウォーキングやランニングは20分くらいしないと体が温まりません。

筋肉には速筋線維(白筋)と遅筋線維(赤筋)があります。

遅筋線維はエンジンがかかるとたくさんのエネルギーを作るのですが、エンジンがかかるまでに時間が必要です。

有酸素運動はまさに遅筋線維の運動です。

一方、速筋線維は汗がポタポタ流れるようなたくさんの熱エネルギーを作り出すことはありませんが、熱の産生効率は遅筋よりも高いです。

つまり熱を作り出すようなトレーニングのターゲットは速筋線維という事になります。

実際、速筋線維を刺激する魚住方式のトレーニングを行っているとクライアントさんの多くが5分もしないうちに「体が温まってきた」と言います。従来の筋トレとは違って楽に、気持ち良く、軽く手脚を動かすだけですので息が上がったり、汗が出るようなことはありませんが速筋線維を刺激するので体温の上昇を感じます。

そういったトレーニングを続けていると体脂肪が徐々にですが減っています。

基本的に食事に関しては今より体重が増えないように食べ過ぎに気をつけてもらうくらいで極端な制限はやりませんので、ほとんどがトレーニングによる変化です。

魚住方式は大きな重りも使いませんからきつくもありませんし、筋肉の弾力が出てきますし、身体も整いますから姿勢も良くなりスタイルも良くなりますので、体重がたくさん減ったわけでもないのに会った人から「痩せたね。」と言われるようなことをほとんどの人が口にします。

楽して体脂肪は減らせないという人もいますが、きついことを頑張るから良くなるというものでもありません。

少し考え方を変えてみるときついことをしなくても体脂肪を減らす、スタイルを良くすることはできるのです。