岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#109 ランニング指導について学んできました⑦

定例勉強会に参加するために大阪へ行って来ました。

今回のテーマは「ランニング指導の問題とその対策」

市民ランナーから陸上部のスプリンターのトレーニングを見ていますが、その多くは膝が痛い、股関節が痛いというものです。 そういった問題の原因のほとんどは走り方、なかでも“接地”にあります。

走っていて膝や股関節が両方同時に痛くなるということはほとんどありません。 どちらか片方に痛みが起こり、それをかばううちに反対も痛くなってしまったというものです。 走っている時の接地の際の衝撃は体重の3〜5倍とも言われますので体を痛めないように走るためには接地で脚全体や体幹に衝撃のストレスを分散させるということが大事です。

そのための接地は足裏全体で接地する「フラット接地」になりますが、フラット接地を意識しているつもりでもきちんとできていないというのがほとんどです。

レーニング指導をしていてもフラットに接地している感覚を掴んでもらうのが難しいのですが、今回の勉強会ではフラット接地の感覚を掴むためのトレーニングを教わりましたが、フラット接地がきちんとできるとお尻の筋肉を使っている感覚があり、膝や太ももの前にストレスを感じることもありません。

そうやって良い感覚を掴んで片足ホップのような走るために必要な弾む動きのトレーニングをすると左右ともきちんとフラット接地ができるので弾んでも膝や股関節にストレスを感じることもありませんし、地面からの反力をきちんともらえるので楽に跳べ、軽くジョギングをしても自然と弾むような走りができてしまいます。

また接地の癖を修正するための腕振りの新しいバージョンを教わりましたが、簡単なことでフラットに接地していく感覚が良くなりますし、地面からの反力をきちんともらえるので左右のストライドの差もなくなりよりスムーズな走りができるようになりました。

今回はスプリント的な動きのトレーニングが主で、スタートの飛び出しの感覚を掴むトレーニングでは立ち幅跳びを行いましたが、腕の使い方やプッシュの方向、頭の位置などによってただ脚を出しただけなのか、ブレーキがかかってしまうのか、1歩目を遠くに出てその後に加速していくのか結果が全く違います。

スタートで飛び出した後の数歩の加速でも飛び出したところから2、3歩目と加速していくだけのパターンではなく、相手のフィーリングの良いものを見つけるためにいろんな意識の使い方を教わりました。 なかなかスタートから数歩の加速の良い感覚を掴ませることができなくて悩んでいましたが、いろいろな意識の置き方のバリエーションを教わりましたので、今度は良い感覚を掴んでもらえそうです。

今回は特に「意識の置き方」というところが勉強になりました。 うまくいかないものをできるようになるまで何度も繰り返しやっているばかりで“刺激を変える”というところに自分の考えが及んでいませんでした。 しかし、実際に自分が指導される立場で走ってみると意識の置き方をいろいろ変えてみることでできなかったものができるようになってり、それなりにうまくできていたものはより洗練されたように感じます。

手段や方法を押し付けるのではなく、相手のフィーリングに合ったものを提供できるように、頭を柔軟にして臨機応変に指導できるようまた今日から指導をやっていこうと思います。