岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#129 立つ、歩く、姿勢の見直しをしてきました

今年最初の定例勉強会では「立つ、歩く、姿勢の考え方を見直す」というテーマで学びました。

今回、個人的に股関節に問題があり動きが悪い方のイスの座る立つ、歩く動作の指導について、市民ランナーの走り方の指導について質問しました。

股関節に問題があって動きが悪いというケースでは、関節のモビリゼーションのアプローチを教わりました。 今までとは違って相手に“骨が動いている”ということを感じてもらい、こちらも相手の大腿骨の動き、股関節の動きを感じながらスムーズに動く、快の範囲で動かすというやり方を教わりましたが、そのようにしていくと筋肉の緊張も緩み可動域が広がります。股関節の屈曲動作での辛さもなくなります。

その他にも四つ這いや膝立ち、立位姿勢での股関節の屈曲・伸展、内・外転、内・外旋の動きをどのようにやらせるかを考えて指導するといったことをやりました。 大腿部や膝、両足が固定された状態で動きを考えるとなると関節の動きを理解しておく必要がありますし、大腿骨頭と股関節の関節窩の滑りをきちんと出すという目的を達成するためのポジションを考える必要があります。 動きは似ていても適切に行えていないと自分が感じるものは結果は今ひとつなのですが、適切なポジションで適切に動かせば股関節がよく動くようになってしゃがむ立つ動作のやりやすさの変化がよくわかります。

そこから実際にイスのしゃがむ・立つの動作に移りましたが、立ち上がる動作の際に様々な意識で立ち上がるやり方を教わりました。 股関節の内旋・外旋を使うパターン、お尻に意識を持っていくパターン、頭に意識を持っていくパターン、どれも楽に立ち上がることができます。 あとは実際の指導の中で相手の状態などによって適切な意識を選択できるよう実践を重ねていく必要があります。

歩き方では脚を前に出す歩き方を修正するための考え方、アプローチを教わりましたが、スムーズに走るためにも当てはまります。

“動きの主導は骨盤、方向は頭で誘導する”という考え方で歩き方の指導をやっていきましたが、そのためには“片脚の支持期間”をしっかり作る必要があります。 きちんと軸脚に乗り切れていないと後ろの脚を前に出して踵やつま先を突き刺すような歩き方になってしまいますが、きちんと乗っていることを感じた後に骨盤を移動させていくと脚は骨盤の下辺りに自然と来ます。 片足ずつで乗る感覚を掴んだ後は交互に乗る感覚に移行していくと歩きになってきます。最終的には片足ずつに乗る意識だけでスムーズな歩きになっていきます。

ランニングでは一生懸命走る人ほど脚を前に前に出そうとしてしまいますが、トップレベルの選手は股関節の伸展動作を使っています。 ランニングをする人でも股関節の伸展動作を使った歩きの練習をしっかり行い、その後に歩きからランに移行していくとしっかり股関節の伸展を使って走れるようになりストライドも広がってきます。 市民ランナーでも歩き方の指導をしっかり行うことの重要性を改めて感じました。

それ以外にも相手に姿勢の崩れを認識してもらう姿勢の見方、そこから姿勢を整えていく皮膚へのアプローチというのもやりましたが、姿勢の崩れについては自覚がないという人が多いので今回教わったやり方は姿勢の崩れをわかってもらいやすいですし、それを修正する皮膚のアプローチはセルフでもやれるものなのでかなり有効性のあるものです。

変形性膝関節症の人に対して膝の噛み合わせを良くするアプローチでは関節面を近づけることなく、楽な範囲で膝の屈曲、伸展動作を行うことで膝が綺麗に伸ばせるだけでなく太ももの筋肉の緊張のバランスが整って脚が細く見えるようになる効果も見られました。

日頃の指導でさっそく使えそうな効果的なアプローチをたくさん学べましたので実践してみてどのような結果が見られるか楽しみです。