岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#130 フィジカルクリニックを開催しました ④

魚住先生をお招きしての第4回のフィジカルクリニックを開催し、日頃自分のクライアントさんのお悩み、問題、不調に関して先生がどのように考えアプローチするのか実際に指導する様子を見て学ばせていただきました。

今回はシェイプアップと膝の違和感、ランニングでの膝痛、野球のバッティング、ランニングのパフォーマンスアップについて相談に乗っていただきました。

シェイプアップに関しては体温は問題がないものの、仕事内容、姿勢の崩れ、食べ過ぎ、内臓諸機関が正常に機能していないなどの要因がウエスト周辺のスタイルの崩れに繋がっていました。 下半身のスタイルの崩れに関しては膝の噛み合わせの崩れ、むくみ、外反母趾といったことが要因でした。

上半身は胸張り姿勢の癖の修正、肩甲骨の挙上・下制、腕の外転運動で肩幅が狭くなりました。 お腹周りは肝臓・脾臓、腸の刺激、呼吸を使ってお腹を凹ませる運動、皮膚テーピングで引き締まった感じになりました。 下半身に関しては膝の噛み合わせの調整、仙腸関節の調整、リンパの刺激で引き締まった真っ直ぐに伸びた脚になりました。

汗もかかない、息も上がらない、気持ちの良い刺激でスタイルが見違えるように良くなったことには驚きました。

ランニングでの膝痛に関しては長い距離を走った後にしゃがむと痛みが出るということでしたが、痛みが出る方の脚に捻じれがあり、走った膝が綺麗に使われていないことが原因でした。 体の状態をチェックしてみても背中から腰にかけてとお尻からふくらはぎにかけて片側の筋肉が硬くなってしまっていて左右の緊張度のバランスが崩れていました。

上半身の皮膚にアプローチすることで上半身の筋肉の緊張度のバランスが取れると下半身の筋肉の緊張度のバランスも改善が見られました。 さらに皮膚テーピングやヒールロックで下肢のアライメントを整えると歩き方、走り方も改善されました。

それから歩き方に入っていきましたが、脚を前に出して踵から接地するような動作をする癖がありました。 それをフラット接地、重心移動、股関節の伸展動作を使った歩きに修正して走り方に移りました。 走り方ではつま先で地面を蹴る癖がありましたのでお尻叩きなどで地面を蹴らない、重心移動で進んでいく感覚を掴ませ、スプリント的な走りの練習もすることで弾みを使った走りになりました。

バッティングでは打った後のバランスの崩れから打ちにいくときに体幹と腕が一緒に来てしまっているからボールに当たってもあまり飛ばないような状況になってしまっているということで動作の手順やどこに力を入れるのかといったアドバイスだけでスイングが見違えるように良くなりました。

ランニングのパフォーマンスアップではマラソンで走っていると太ももの前やふくらはぎが疲れてくる、走っていると心拍数がかなり上がるといった悩みから完走、タイム短縮といった目的のために余計な動きをなくしてスムーズな走り方のトレーニングをしました。 走り方の癖は歩きにも見られましたが、臀筋が緊張しているために股関節の動きが悪くなっていました。 そこで四つ這いや膝立ちでの股関節の屈曲・伸展運動で股関節の滑りを感じてもらうことで歩いている時の股関節の滑りがわかるようになりスムーズな歩きに変わりました。 走る時に膝が常に伸びたような状態になってしまい膝の力が抜けないという問題がありましたが、股関節のモビリゼーションや膝の噛み合わせの調整をしてイスのしゃがむ立つをスムーズにできるようになると走る時に膝の力が抜けて曲がるようになりました。 そこからお尻叩きをしたり、弾み利用してストライドを伸ばす感覚を掴む練習などをすることで楽に速く走る感覚が掴めたようでした。

どのケースも1回のトレーニングでここまで変化させることが自分にはできないでいたのできちんとやればここまで変わるのかと驚きました。 それと同時にまだまだ見立ての甘さ、1つ1つのアプローチの応用力不足を感じました。

先生の指導を見て学んだことを生かしてまた今日からいろいろトライしてみようと思います。