岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

綺麗にバンザイができないのは肩が硬いから?

歳を取ると肩が硬くなるから綺麗にバンザイができないと思っている人が多いようで、よくそういう相談を受けます。 トレーニングに来ている70代、80代の方でも問題なく綺麗にバンザイができます。 バンザイができないのは本当に肩が硬いからなのでしょうか?

肩の関節に問題がある人は別にしてもほとんどの人は関節には問題はありません。 そうすると肩の筋肉の柔軟性以外に問題があることが考えられます。

よくあるのが、「姿勢」です。 立った状態でよく見られるのが“腰の反り”です。 一生懸命上げようとして腰が反ってしまう人が多いですが、腰が緊張すると背中や肩の筋肉も緊張してしまい、肩甲骨の動きが制限されてしまいます。 腕は肩甲骨と繋がっていますから肩甲骨の動きが制限されると腕の動きも制限されてしまって上まで上げられなくなります。 そんな時は椅子に座って腰に緊張が出ない姿勢で動かしてみるだけで綺麗にバンザイできるようになることもあります。

もう1つは“腕のあげ方”の問題です。 一般的によくやられるバンザイは腕を伸ばした状態であげていくというものです。 腕には肩・肘・手首と3つの関節があります。 腕を伸ばした状態であげるとなるとこの3つの関節が協調して動かないといけないのですが、これがうまくいかないだけであげにくくなってしまいます。

そういう場合には手順を変えてみるという方法も考えられます。 おおまかに言えば、肘を曲げて肩の関節を使ってそれなりの限界まであげてみる→肘を伸ばす→手首を伸ばすというように1つ1つの関節を順番に使ってバンザイの動作をしてみるというものです。 そうして何度も繰り返していくと腕を伸ばした状態でバンザイしてみてもきちんと協調するようになって綺麗にあがります。

その他には“肩甲骨・鎖骨の動き”の問題があります。 腕は肩甲骨だけでなく鎖骨とも繋がっています。 鎖骨の動きが悪いと腕もあがりません。 肩甲骨周囲の筋肉が緊張してしまっていると肩甲骨の動きが制限されます。 こういったケースでは鎖骨・肩甲骨の動きを取り戻すことで腕が楽にあがるようになります。

バンザイができないとひと言に言っても肩関節そのものに問題があるのか、それ以外の問題が原因で肩の動きが悪くなってしまっているのかいろんな原因が考えられます。