岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#140 腰痛に対するトレーニングついて学んできました ③

今月の定例勉強会のテーマは「腰の痛みとその対応」でした。

ちょっとした腰の張りから椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症といった病名の付いたものまでいろんなものがあります。 治療家ではないトレーナーとしてできることは痛みに対して何かをするのではなく、「痛みの原因を見つけてそれを解決すること」です。

そうなると“なぜ腰が痛いのか?”という原因を見つけることになります。 その原因のほとんどが仕事や趣味など日頃の過ごし方に見つかります。 日常生活動作の癖だったり、よく行っていることの姿勢や動作のやり方が原因です。 何が腰の緊張を作っているのかを見抜く目も必要です。 対象者がイスに座った時の姿勢をパッと見ただけで何か気になる、どこか気になることがないか、そういうことをいつも気にしておく習慣をつけることが必要だと感じました。

見立てが当たってもアプローチがちゃんとできていなければ結果は出ません。 今回個人の質問としてなかなか痛みが改善できないケースについて自分なりに痛みの原因、それに対してどのようなアプローチをしたのかをチェックしていただきましたが、見立ては合っていてもアプローチのテクニックに問題があり、狙った筋肉がきちんと緩み、関節の動きが良くなるようにはできていないから思ったような改善が見られませんでした。

皮膚テープも勉強会で教わったやり方をやるだけで、貼ってみて思ったように緩みが見られなかった時に次の手立てが出てきませんでした。 違うところに皮膚テープを加えてみると思っていた動きが出ました。気になることがあればいろいろやってみることも大切です。

筋肉の緊張を緩めるアプローチにしても相手の脚のポジション、手を当てる位置の問題で股関節の内旋の動きが十分に引き出せない、股関節の外旋をやりやすくするために膝はどうすればいいのかという発想がなかったために筋肉が十分緩んでいませんでした。 仙腸関節の動きを良くするアプローチでも動きのイメージが不十分で臀筋の緊張がきちんと緩められていませんでした。 そういったちょっとしたところを少し変えるだけで思っていたような動きができたり、筋肉の緩みが見られました。

そして今回、新たなアプローチとしてうつ伏せで仙腸関節の動きを良くするアプローチを教わりました。 やり方は非常にシンプルですが、きちんとやると効果は抜群でお尻が本来の位置に戻り、腰の緊張も緩んで立ち姿勢も良くなりますし、ヒップアップしたスタイルも作れます。

また、足の状態を良くして太ももや股関節周り、ふくらはぎの筋肉の緊張を緩めるアプローチも教わりました。 足の指を回したり腱を刺激すると不思議なことに筋肉の緊張が緩んでしまいました。 日頃のセルフケアとしても使えるアプローチです。

座位での前屈も体幹に捻じれが見られるケースに対応したパターンを教わりました。 いつも指導で使っている正面がなかなかうまくいかないケースでもこのパターンを使えば筋肉の緊張がうまく緩められそうに感じました。

新しいものも教わりましたが、基本的には問題の原因をきちんと見つけて、やるべきことをちゃんとやるということに尽きると感じました。 それには日頃からいろいろなことを考え、試していくことだと思いました。