岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#143 トレーニングについて学んできました

定例勉強会に参加し始めてちょうど9年になる今回のテーマは「トレーニングに関する情報の精査」でした。

甲子園が終わったタイミングだったので野球のトレーニングに関する話題がたくさん出てきました。

最近増えてきている“どんぶり飯と筋トレ”については、優勝した高校のレギュラー選手も白米の食べ過ぎで太り過ぎたので副菜を増やすなどして工夫したという話もあったようです。 強いところがやっているから、体を大きくするには食べるのもトレーニングだと安易にどんぶり飯をやることについてよく考える必要があると思いました。

筋トレについては甲子園に出てくるチーム、中でも強豪と呼ばれる高校の選手はみんな体格も良く、バットを軽々フルスイングしていましたが、それを見て安易に筋トレを増やすということも考えないといけません。

実際に高校球児のトレーニングを見ていますが、プロの選手は体も大きく力も強いですが最近の子は身長も高く、手脚も長いといったところでは体は大きいですが、力はそれほど出ません。 だから体を強くする、力をつけるために筋トレを行う意味はありますが、ベンチプレス、スクワットでとにかく大きな重量を挙げさせることをしているケースもあります。 野球選手に必要なのは「強い体」であって、ベンチプレスやスクワットを挙げる力が必要なわけではありません。

また、SNSでプロの選手がやっているトレーニングの動画を見ることができます。 そういうエクササイズについては目的とやり方が適切かどうかということについても考えていきましたが、「この動きが実際のゲームのどういう場面で出てくるのか?、必要になってくるのか?」という視点でそういったエクササイズを見てみるとちょっとやり方を間違えると肩や肘を痛めてしまうような危険なエクササイズ、実際の場面で投げる、捕る、打つ、走るとは全く違う動き、体の使い方のエクササイズなどいろいろな事に気がつきます。

プロがやっているから、強いチームがやっているから、トップアスリートがやっているからと安易に同じトレーニングを行うのではなく、個人の課題、チームの課題を見つけ、それをクリアするための適切な方法を練習の環境なども考慮しながら考える。 基本的なことですが、これが大事だということを改めて思いました。

「筋トレで筋肉を付けても野球の実際のパフォーマンスには繋がらない」というのと「野球の動作に似せた動きでトレーニングしても負荷も軽くて筋肉は変化しないし、実際の動きとは全く違うから体の使い方だけでもダメだ」というようなトレーニングに関して意見が対立するのを目にしますが、筋トレはあくまでベースとなる体作りのための手段に過ぎないということですし、野球の専門的な筋力、スキルは捕る、投げる、打つという練習のやり方を目的に合わせて工夫して高めていくというようにもっとシンプルに考えましょうということです。

他にも個人的な指導の中での課題についても見直してみたり、新たな筋肉への刺激の考え方についても学ぶことができました。さらにレベルアップするために10年目もしっかり学んでいきたいと思います。