岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#144 トレーニング指導について学んできました

日頃指導していて気になる点について魚住先生のラボに伺って見直しをお願いしました。

変形性股関節症で股関節のある動きで引っかかるような痛みが出る、可動域が思ったように改善していかないというケースが多かったのでチェックをしていただきましたが、長い期間痛みがあるということでモヤモヤ血管ができているのではないか?関節がきちんと嵌って動いていないのではないか?といった問題点が出てきました。 モヤモヤ血管を消すアプローチを行うという視点も抜けていましたし、股関節がきちんと嵌っているかどうかなど考えもしませんでした。 実際に先生にこういったポイントを踏まえてのアプローチを行っていただきましたが股関節周囲の筋肉の緊張も緩み、股関節の可動性も良くなりました。

イスの座る立つの動作の指導についてチェックでは、イスに座った状態を見るだけで相手がどういう立ち上がり方をするのかがわかる、うまくできないのはやりにくいようにやっているからだということを指摘されました。 股関節や膝の関節の角度が少し違うだけで実際にやってみると脚の動きだけで立てない、立ち上がりにくいということを実感しました。 細かい修正をして改めてしゃがんで立ち上がってみると楽に立ってしゃがめるようになり、最終的には仙腸関節の動きが良くなる、臀筋の緊張が緩んで膨らむ、立ち姿勢が良くなるといった変化が感じられました。

次に股関節の可動域制限があるケースではトレーニングの成果が出ていて立ち姿勢の改善、立ち続ける持久力も伸びてきていますがその中でさらに全身の筋肉を良い状態にする、日常生活動作を楽にできるようにするためのトレーニングの考え方についてアドバイスをいただきました。 特に立位でのエクササイズについては体幹を良い状態にするためのベルト、脚が捻じれないで綺麗に使う感覚を掴みやすくするための皮膚テープを活用するなどエクササイズをやりやすくするための準備の大切さが考慮できていませんでした。 浅いスクワット、片脚スクワットでスッと立ち上がる感覚がないのが気になっていましたが、エクササイズをする前の段階でやりにくい状態を作ってしまっていたということを知って準備の大切さを痛感しました。

それ以外には上半身の運動のバリエーションをもっと増やしていくということが大切ということでアドバイスをいただきましたがベンチプレスの動きや懸垂などもっとできることがたくさんあるということに気づくことができました。

腕の捻じれによる肘に違和感が出るケースでは肩や手首といった関節を動かすエクササイズはトレーニングの中で行なっていましたが肝心の肘関節の運動、手首・肩と連動させて行う動きが入っていませんでした。肘関節の自然な動き方の誘導、皮膚テーピングを活用などを組み合わせると前腕の捻じれも解消され肘関節の動きも楽になりました。

肘の手術後のリ・コンディショニングトレーニングについての考え方では組織の治癒期間を考慮して患部の安静は必要ですが、それ以外の部分に関しては問題ないのだから良い部分の筋肉が萎縮して落ちてしまわないように普通にトレーニングしないといけません。肘をギプスで固定しているとバーを担いだりできないのでスクワットができないと考えてしまいますが、そのためにサポート役がいる、バーが使えなくても負荷をかける方法はいろいろあるということに気がつきました。

今回も自分では気がつかなかった、見えていなかった細かな部分の問題がいくつも見つかりましたが、ほとんどがうまくいかない原因となっていたものだったのでそういったことが見直しできただけでも非常に有意義な学びになりました。