岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

ベンチプレスやスクワットが100kg挙がっても野球はうまくならない

甲子園が終わって1ヶ月が経とうとしています。 優勝した高校がハードな筋トレと食事トレーニングで体を作ってパワーを付けたというような話を聞いて同じようにパワーを付けようと筋トレと食事トレーニングを取り入れ始める高校も増えているようです。

レーニングを見ている高校球児の学校でもトレーナーの指導を受けて練習の中で本格的に筋トレを取り入れ始めたようです。 主にベンチプレス、スクワット、デッドリフトといったBig3と言われるトレーニングをどんどん重りを大きくしていきながら行っているそうですが、ウエイトトレーニングを始めてから腰を痛める選手が続出しているそうです。

ウエイトトレーニングを行うことで故障しにくくなるという話もありますが、やり方が悪ければそのトレーニングで体を痛めてしまいます。 筋トレで腰や膝が痛くなったと相談に来られる方もたくさんいます。

また、ウエイトトレーニングばかりを行なっている選手達がレギュラーの選手よりも大きな重りを持ち上げるようになっているのに捕ったり打ったり、走ったりという野球の動作をしてもパフォーマンスは全然レベルアップが見られないそうです。

こういったことは当たり前のことです。 トレーニングの原則に“特異性の原則”というものがあります。 ベンチプレスやスクワットをすればベンチプレスやスクワットの動作がうまくなったり力が強くなりますが野球の打つ、投げる、捕るといった動作の力が上がることとは別の話です。 野球は打つ、投げる、走る、捕るといった動きの力、技術、テクニックは実際にその動きをしないとレベルアップしません。 それが専門的トレーニングです。

野球選手に必要なのは“強い体”です。 強い体といのは根本的な力、全身で大きな力を出せるということです。 ベンチプレスやスクワット、デッドリフトでも十分ですが、あくまで基礎、ベースの体づくりを目的として行い、後はしっかり野球の練習をしましょうということです。

強いチームや選手がやっていることをただ真似ても同じような結果にはなることはほとんどありません。