岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#146 フィジカルクリニックを開催しました ⑧

魚住先生をお招きしてのフィジカルクリニックを開催しました。 今回は健康な体づくり、ランニングのパフォーマンスアップ、腰痛改善・野球のための体づくりと多岐に渡る相談に乗っていただきました。

・健康な体づくり 元気な体を取り戻すために医療資格を持たない私たちにできることは血液、リンパといった体液の良い循環を維持する、体温上げて今ある細胞をいつも元気な状態にすることです。 そのための方法は体の外枠、筋肉の緊張を緩めることです。

特に背中の緊張は内臓を正常に機能を妨げる要因になってきます。 遠赤外線のドライヤーなどで体の冷えを感じる部分を温めたり、手技を使って筋肉を緩める、呼吸+撫でる・摩る刺激でリンパの循環を良くしていくというアプローチでトレーニングは進んでいきました。 見ていても背中を含めた体幹の筋肉が柔らかくなり、弾力性が戻っていくのがわかりましたし足の冷えやむくみも解消されました。

筋肉を緩める、自然体を取り戻すテクニックの高さはもっと磨いていかないといけない、きちんとやればここまで変わるのだということがわかりますが、それ以上に相談者を話をしながら現在の体の状態、問題の原因を見極め、問題に対する適切なアドバイスがあることで相談者も不安が減って、やるべきことが明確になり、雰囲気までも変えてしまうカウンセリングは自分のやっているそれとは次元が違うということを感じます。

・ランニングパフォーマンスのアップ まずは相手の走り方、歩き方を見る、どういった意識で歩いたり走っているのかを聞き出し、そこからスムーズ走りができない原因を見つけていきます。

今回の原因は以前よりも良くはなっているものの、まだ前の脚で一生懸命走る癖が抜けきれていないということでした。

そこでまずは歩き方、重心移動のイメージの修正を行い脚を前に出すのではなく、骨盤の方を少し前に移動させるだけで脚は勝手についてきて、自然と上体の真下に膝の力が抜けた状態で接地するという感覚を掴む運動を繰り返し、良いイメージができたところで片脚で支持する意識、腕は前に振る意識しながら歩く、そして歩きからジョギングに切り替えるといったパターンで進んでいきました。 歩いていくところからは声だけの誘導でどんどん動きが変わっていってしまいます。 言葉で相手の脳に良いイメージを掴ませてしまうので本当に驚きです。

ジョギングが良いイメージでできてきたところで徐々にストライドを広げてランに移っていきましたが、そこでは相手の脚の筋肉の形から膝や足首の捻じれを見抜き、皮膚テープでいとも簡単に脚の捻じれを直すと走ってみても脚の動きがスムーズにできるようにしてストライドを伸ばしていきました。

脚で一生懸命走ってしまう癖を抜くためにお尻叩きのイメージで膝の力を抜く、体を前に倒していくと自然に進んでいく、脚は後ろで大きく回すイメージをしていくとストライドが出てくるといったことを繰り返しインプットしていきました。

最後に外で少し走ってみましたが後ろ姿はランナーらしい見事な走りをしていました。 歩き方、走り方の指導だけでここまでスムーズな走りに変えてしまう指導のレベルの高さに自分との差を感じました。

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・腰痛、野球のための体づくり 高校球児から、まずは寝る時、階段を降りる時、下に落ちているものを拾う時に腰の痛みについての相談がありましたが、痛みが出始めた時期、痛みが出る時・出ない時を明確にしていくことで痛みの原因は姿勢の崩れ、寝方、階段の降り方、拾い方に問題があるということがわかりました。

反り気味だった姿勢を戻してみると腰の緊張は緩んで痛みが軽減しました。 そこからさらに背部の筋肉を温めたり、緊張を緩めるようなことをしてみると体幹の筋肉の緊張は緩んで柔らかい、弾力のある筋肉が戻ってきました。

次に肘の手術後のトレーニングについて、肘に靭帯に負担がかからない範囲でどういったトレーニングができるかという相談でしたが、基本的に肘という体の一部分に問題があるだけで他の部分は元気だから普通にトレーニングをすればいい、痛めている側の腕も肘の角度は負担がかからない範囲でしか動かせないようにしているのだから靭帯にストレスがかかる(伸びる、捻じる)動きを避けてしっかり負荷をかけてトレーニングすればいい。 投げる動きにしてもできることはたくさんある、体づくりをする時間は十分あるのだからしっかりやればいいというアドバイスをもらって、やるべきことが明確になってやる気が出たようで表情も変わりました。

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まだまだトレーニング指導でできることがあるし、まだまだちゃんとできていないことがあるということが客観的に見ていても感じることができ、自分にとっても非常に学ぶものが多い時間でした。