岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#167 歩き方、走り方の指導について学んできました

今月の定例勉強会のテーマは「歩き方、走り方の指導の展開」

・きちんと立つことの大切さ

スムーズに歩いたり走ることができないケースで歩き方、走り方を直そうとしてしまうがそれでうまくいくことはあまりない。
まずはバランスよく立つことができているか見直すことが重要。
きちんと立てていないのにスムーズには歩けない、歩きが悪いのにスムーズには走れない。
遠回りのようだがまず二本脚でバランス良く立つという基本からやってみるとそれだけで歩き方、走り方が良くなることも多い。

・片脚支持の重要性

二本脚で立てるようになれば歩けるようになると考えてしまうが、必ずしもそうはならない。
スクワットができるようになればスムーズに歩けるわけでもない。
一本脚の指示がきちんとできるようにならないと歩けるようにはならない。
歩いていてふらつくのは一本脚できちんと支持できていないから。
一本脚できちんと支持できるようにするために難しいことをする必要はない。
バランスが取れれば良いので壁を持つなどして安全に行えばいい。
またフラットな場所でやったり台を使ったりすればバリエーションもいろいろ考えられる。

・腕振りの重要性

歩く、走るで大事なのが腕振り。
腕と脚は連動している。
腕振りがスムーズでないと脚の動きもスムーズに動かないため歩き、走りがぎこちない動きに見えてしまう。
腕振りは後ろに引いたり、強調して行う必要はない。前に振って戻ってくるくらいの感覚で良い。
リラックスした腕振りにするためには肩、肘、前腕、手首の力が抜ける感覚がある。
スムーズな動作で腕、脚を動かして歩くと全身を整えられる。

・走る

速く走るために世間では腕や脚を動かして前に進むような印象を与える指導が多いが、それだと腕や脚を一生懸命を動かして走ろうとしてしまうため100mにしてもフルマラソンにしても最後までもたない。
まずは体が前に進んでいく感覚を教えることが大事。

・弾み

スムーズな走りは弾みが見られるが、一般の人の場合弾みが見られない、脚を引きずって走っているように見えてしまうケースが多い。
その原因は緊張しているから。
弾めない人に弾みを意識させるような声がけなどをしてしまうと余計に緊張してしまうので気をつけなければいけない。
指導する側は弾みが出るようなきっかけをポン・ポンといったリズムを入れたりすることで教えてあげる。

・スタート

クラウチングとスタンディングを別々のものだと考えてしまいがちだがどちらも基本的には同じ。
どの局面でも緊張させないように脚の前後幅、お尻の高さを考えていく。
スピードを上げるためには加速度が必要。
加速するには出力しないといけない。
脚を速く動かすだけではそれほど加速しない。
加速のためには地面を後方へ長く押す必要がある。
そこそこのタイムでしか走れないのであればスタートの一瞬の時間を速くすることよりも飛び出した後の残りの距離をしっかり加速していくことを考えた方が速く走れるのではないか。
加速の局面を教えるために6歩の練習は有効。

・言葉がけ

理解力のない人に言葉だけで指導することは難しい。
そうしかできない状況を作ってしまえばいい。

・一般の人もアスリートも問題はバランスの崩れ

まずはバランスの崩れを見つける。
そして動きを整える。
動きを整えていくことは筋肉を動かすことになり、バランスが整ってくる。
あとはそれを繰り返すだけ。いろいろやる必要はない。
腕の曲げ伸ばし、脚の曲げ伸ばしだけでも体は整う。