岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

良い歩きをすれば自然に腹筋も使われる

世の中には様々な歩き方についての情報がありますが、歩くことにはほとんど筋肥大の効果はありません。(運動もしていなかった方がやれば、多少効果はあるかも知れませんが・・・)

歩くというのはあくまで心臓に対して刺激を与えて心肺持久力が高めるためのものです。 痩せる為、減量するために歩いたり走ったりするものではありません。 きちんと目的に合った正しい方法というものを知っておかなければなりません。

先日もテレビで、「お腹周りを引き締めるために歩きながらお腹を捻る」と言っていましたが、お腹を捻らなければ腹筋群が使えていないという歩き方は少しおかしな歩き方です。

歩き方を指導をする時に「どこからが脚だと思いますか?」と尋ねてみますが、ほとんどの方が股関節の辺りからだと思っています。 そういう方の歩き方は決まって太ももの前をしっかり使って歩くのですぐに脚が疲れてしまいます。

胴体を脚を繋いでいる筋肉(腸腰筋)はみぞおちの辺りに付いています。 ですから脚はお腹から付いているというイメージで歩くと太ももにガチガチに力を入れて歩いていたような方も楽に脚が前に出るようになってきます。 しかも歩幅も広がりお腹が引きあがって歩く姿も良くなります。 ほとんどの方が歩く時にお腹が引き締まっているという感じを持つようになっています。

わざわざ変わった歩き方をしなくても、そういった身体の根本的な理解を改めて歩いていくだけでも使われる筋肉が違ってくるのです。 股関節から脚を出すと脚の筋肉をよく使うのであれば、みぞおちから脚を出すイメージで歩けば腹筋がよく使われるのではないでしょうか。(正確には大腰筋でしょうけど)そうすれば1日何千歩と歩けばどういった変化が出てくるのかは想像できると思います。

ちなみに、「踵から着地して、しっかり地面を蹴って歩きましょう」は大昔のシューズの機能が良くなかったころの歩き方ですので、そんな歩き方の指導をするトレーナー、インストラクターの方に現代でもお会いしたら、 『なんでその歩き方をするのですか?』と理由を尋ねてみてください。 今のところ、本で読んだから、テレビでそう言っていたからといった理由以外、『なるほど!』というような理由は聞いたことがないので、ぜひ納得のいく考え方を聞いてみたいのです。

そもそも着地してから脚が前に出るまで1秒もないのにそんなたくさんの事を意識しながら歩くことは難しいでしょう。 しかも両脚ですから。