岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

世界陸上を見ればわかるマラソンのタイムを短縮する秘訣

今回の世界陸上は時差がないのでゴールデンタイムにじっくりみることができていますが、マラソンや10000mの長距離の選手にしてもメダル争いをするレベルの選手はみんな短距離を走っているような感じに見えます。

着地した瞬間にお尻の辺りまで踵が来ていて、弾むように走っているように感じます。 世界のトップレベルにもなると『踵から着地して、つま先で地面を蹴る』といった一般の方がしているような走り方をしている選手はいません フラットに着地して、地面との接地時間は一瞬です。

日本人の選手と比べて脚の回転速度は大きな違いは感じませんが、ストライドが全然違うなということを感じます。 また、マラソンは正面から映した映像が多いですが、見ていても太ももの前の筋肉に緊張している感じが伝わってきません。 日本人選手の方がむしろ緊張しているような感じに見えます。 だからなのか、ゴールしてもみんなまだまだ走れそうなくらいの余裕が見られます。 日本人選手はゴールしたら力尽きて座り込んだり、倒れてしまっています。

腕はラストスパート以外は楽に振っています。 腕時計はタイムをチェックするだけでなく、そこにポイントを置くという意味でも使えるそうです。 筋肉の質など身体的な要素で違いはあるかもしれませんが走り方にこれだけ違いがあり、結果もこれだけ違うわけですから『速く走る』走り方を練習していかなくてはいけないのかもしれませんね。

ラソンや10000mの走るペースも考えないといけません。 ゆっくりのペースで走り過ぎると遅いペースに身体が慣れてしまって急激にスピードが上がると逆に身体がしんどくなってついていきなくなってしまいます。 今回のマラソンでは最初の10キロをかなり遅いペース、次の10kmで少しペースが上がり、また遅くなって、速くなってという感じでした。 いつも同じペースで走る練習が多くなりがちの日本人に対してアフリカの選手はゆっくりにしたり速くしたりと自分の好きなように走るみたいです。

それ以外にもいろいろ面白い話があります。 ロシアの棒高跳びの選手は子供の頃に体操をするそうです。 また、棒を両手に持って走らなければなりませんので普通に走るように腕を振ることができません。 ですから、棒を振る振動を生かして走るようです。 ちなみに、元世界記録保持者のブブカ選手はひたすら走る練習を繰り返していたそうです。

それ以外にもテレビの解説を聞いていると選手がいろいろな筋トレに取り組んでいるという情報を耳にします。 トップアスリートがやっているから同じものをやると自分のパフォーマンスがアップすると安易に考えてしまいがちですが、そう簡単にはいきません。 アスリートでも上手くパフォーマンスに繋げることができないケースもみられます。 何でも筋トレで解決しようとするのではなく、ランニングスピードを向上させるために自分に何が欠けているのかをきちんと知り、それを高めるために何をした良いのかを考えなくてはいけません。 筋量、筋力が足りないケースで初めて筋トレを行う必要性が出てくるということですね。