岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#29 スポーツパフォーマンスを高めるトレーニングについて学んできました

定例勉強会の今回のテーマは「スポーツパフォーマンスを高めるトレーニング」

最近は様々な競技でもレジスタンストレーニングやプライオメトリクスなど色々なトレーニングが行われている。 書店でスポーツの棚を眺めてみても特定の競技のパフォーマンスを向上させるためのトレーニングについて書かれているものを多く見かけます。 ですので一般の方からも、「ゴルフでドライバーの飛距離を伸ばすためにはどんなトレーニングをしたらよいのか」、「マラソン大会で良いタイムを出すためにはどのようなトレーニングをしたらよいのか」など、様々な競技のパフォーマンスアップのためのトレーニングについて尋ねられます。

しかし、トレーニングは5W1H(なぜ、だれが、いつ、どこで、何を、どのように)を十分考えてクライアントに提供しなければなりません。 身体作りが目的なのか専門的なスキルを高めるのかではトレーニング方法も異なってきます。

スポーツの動きでは必ずスピードが求められます。 野球愛好家でチューブを使って投球動作をしている方がいるがその競技のある特定の動作に負荷をかけて行うトレーニングは専門的な力を高めるような気がしますが、負荷をかければ動作のスピードというものは遅くなってしまうのでパフォーマンスには繋がっていかない。 特に投球動作は段々加速していかなければ速いボールを投げることができません。 ゆっくりとした動作では当然速いボールは投げられない。 ですからそういったものは専門的なトレーニングとは呼ばない。

専門的トレーニングというのはスキルを習得するためのものですから、その競技の動作を行うこと。 その中でどういったもの(スピード、正確性など)を向上させるのかという目的によって動作の練習のやり方も変わってきます。

例えば野球のバッティング。 バットのスイングスピードを向上させたいのであればいつも自分の使うバットより少し軽いバットを振ることが専門的なトレーニングになります。 大切なことは身体や脳に速く振る感覚を覚えさせること。

また、バットを振るために必要な筋力を高める専門的筋力トレーニングを目的とするなら少し重いバットを振ることがトレーニングになるが、どのくらい軽いか重いかは選手1人1人違ってくるのでその辺りはよく考えてアドバイスしないといけない。

トレーナーとして必要なことも教えていただいたが、やはり動きを見る目が大切。 動作はスムースに滑らかに動き続けているのかが見えなくてはいけない。

上手くいっていない場合は動作の手順が合っているのか、動作のスピードは適切なのかといったことを確認することが大切になってくる。 しかもそれを選手本人の感覚を確認しながら行うことが大切。 特に動きをスローモーションでやらせるとよくわかるそう。 動きの手順が違ったり、動きにスムースさがない場合、スローモーションで出来ないそうです。 出来ないのであればその動きの部分の部分練習を行い、少しずつできるようにしていくのだそうだ。

また自分の立場というものをきちんとわきまえることも大切だということも先生の経験を交えて教えていただいた。 技術コーチがいるのにトレーニングコーチが勝手に技術的なアドバイスをしてしまうと技術コーチの領域まで踏み込むことになり当然技術コーチとの間で問題が起こってしまう。 ですから技術コーチとトレーニングコーチがいる場合は常にコミュニケーションを取ることが重要なのだそうです。

その他にも参加者の皆さんのクライアントがされている具体的な競技について考えたり、先生の考えを伺った。 先生自身は陸上をされていたのですが、野球に水泳、バスケットにバレーボールなどいろいろな競技の特性などを理解されていらっしゃるのでトレーナーとしての視点で参考になる部分が本当に多くあった。 まだまだ競技をする方の指導ができるレベルではないと常々感じるが大変勉強になった。

今回は座学のみでしたが、頭の中がしっかり整理できたように思います。 あとはいつものように実践の中でいろいろ経験することが重要になってくるのだろう。