岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

スポーツパフォーマンスをアップさせるトレーニングの考え方

競技のパフォーマンスを向上させたいと思って筋トレをしている方も多いと思います。 ゴルフの飛距離を伸ばすためには、バットを速く振るためには、速いボールを投げるためにはどんな筋肉を鍛えれば良いのかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 体幹インナーマッスル、背筋、腹筋、脇腹、腕、肩、胸、下半身・・・簡単に調べてみただけでもたくさんのキーワードが出てきます。 ある意味では全て正解だと思います。

それは、『全身の筋肉は繋がっている』からです。 どんなに1つ1つの筋肉を鍛え上げたとしても競技の動作は全身運動です。 全身に繋がりがなければ鍛えた筋肉がパフォーマンスの向上に役立たないという結果に終わってしまうのです。

インナーマッスルに関しては勘違いしている方が多いですが、インナーマッスルの基本的な働きは関節の安定です。 インナーマッスルが手伝ってアウターが大きな力を出すような事はありませんし、インナーは鍛えたところで大きな力は出ません。 大きな力を出すためにはアウターが必要です。

例えばボールを蹴るにしても脚だけでなく腹筋や股関節の筋肉、逆足の筋肉も地面を支持するために働きます。 いくら脚の筋肉を鍛えたところで大きな力だけで蹴っても強いボールは蹴れません。 たまたまテレビ番組でメッシ選手がPKを蹴るところを見ましたが、蹴った後に跳び上がるくらい全身をしっかり使っていました。 背も大きくありませんし、ボディービルの選手のような筋肉があるわけではありませんが、蹴ったボールのスピードは133km/hでした。

実際のスポーツ動作では捻りが動作に使われます。 トレーニングするにしても全身の繋がりや捻りの動作を意識したエクササイズが必要になってきます。 しかし、トレーニング=ウェイトトレーニングになってくると太ももならレッグエクステンション、レッグカール、腹筋ならクランチやシットアップ、捻りの動作ならツイスティングシットアップといったエクササイズをやることが多いのではないでしょうか。 パフォーマンスアップには『パワー』が必要ですから筋力はもちろん必要ですが、『スピード』も重要です。 ウェイトトレーニングでは負荷をかけますから当然動作のスピードは遅くなります。 いくら筋力を高めたところで遅い動作で大きな力を発揮することが上手くなっても実際の競技動作のスピードで大きな力が発揮できなければ意味がありません。

筋力トレーニングはレジスタンストレーニングとも呼ばれます。 筋力を高めるための方法はウェイトトレーニングだけに限らず様々あります。 できるだけ多くの筋肉と関連、関係させて全身の繋がりを意識したトレーニングを行えばパフォーマンスも向上するはずです。