岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

バランスボールに乗っても体幹が強くなったり整うようなことはない

バランスボールの上に乗ってグラグラするのを我慢すると体幹が強くなると勘違いしている人は多いですがグラグラするのを我慢してバランスを取れるようになると体幹が強くなったような気がしますが、実際には体幹の固めるのが上手くなっただけで筋力が伸びたわけではありません。

バランスボールに乗ってスクワットをしたり腕立て伏せをしたりするというのもありますが、グラグラするために安定したフォームで行うことが難しいのできつく感じてやっていると筋力が上がるような気がしますが強化したいならそれなりの重さをしっかり使った方が効果的です。

バランスボールでトレーニングするとバランスボールの上でバランスを取ることは上手くなりますが筋力が劇的に上がったり走るのが速くなったりするようなことはありません。

先日もテレビで運動が全くできない人がバランスボールの上につま先を乗せて腕立て伏せの構えのポーズをずっと続けるというものをやっていましたが、はじめたころはポーズさえ取れなかったのが続けていくと数秒間は維持できるようになりました。 しかし、筋量には変化が見られませんでした。

立った姿勢を維持する体幹の強さを作りたいなら立った姿勢に負荷をかけて姿勢が崩れないようにすれば良いだけのことで、わざわざ難しいこと、不安定な足元で変わったエクササイズをする必要なんてありません。

また、体幹が強いから速く走れると勘違いしている人も多いですが、速く走れる人の体幹が強いことと、体幹が強さとランニングスピードの向上は直接結びつくようなことはありません。 ランニングスピードはピッチ(脚の回転)×ストライド(歩幅)で決まります。 体幹を固めるトレーニングをするだけで速く走れるようになるならわざわざ走る練習をする意味がなくなってしまいます。 普通はそんなことはあり得ません。 走るための専門的なトレーニングである“跳ぶ”、“弾む”トレーニングや走り方そのものを修正するようなことが必要です。

特別な道具を使ったり、ちょっと難しいエクササイズの方がダンベルなどを使うトレーニングより斬新に映りますが、目的に合わせてトレーニングをしないとせっかくトレーニングしても効果が全く出ないということがよくあります。 「こんなはずではなかった」ということにならないようにどういう筋力が必要なのかをよく考えて、目的に合ったトレーニングを正しく行うことが何より大切なことです。