岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

ウォーキングが必ずしも有酸素運動になるとは限りませんよ

言葉の定義は大切で、何気なく使っている言葉も気をつけないといけないと感じることがたくさんあります。 今回は“有酸素運動”について改めて見直してみたいと思います。

有酸素運動の代表的なものがウォーキングです。 フィットネスクラブだけに限らず近所でもやっている人をたくさん見かけます。 脂肪燃焼、体力アップなど様々な目的で行っていると思いますが、ウォーキングは必ずしも有酸素運動とは言えません。

有酸素運動も立派な“トレーニング”です。 有酸素運動は心臓血管系を刺激して体力を向上させるなど心肺機能を高めるという反応を引き出すトレーニングです。

その反応を引き出すためには適切な負荷をかけることが必要です。 筋トレで筋力・筋量を増やすために適切な負荷があるように体力をアップさせるにも適切な負荷があります。 負荷設定をきちんとすることなくただ歩いても負荷が軽すぎると思ったような結果が出ません。 体力に変化がないといったことだけでなく、体脂肪が減らないといったことも『負荷設定』に問題があるかもしれません。

有酸素運動をトレーニングとしてきちんと成立させるためには“トレーニング条件”をきちんと満たさないといけません。 その条件になるのが『心拍数』です。 心肺持久力を向上させるための最低限の数値は『120拍』という数値です。 最低でもそれくらいの数値まで心拍数が上がらないといくらやっても有酸素運動にはなっていないということです。

ただし、これはあくまで最低限の数値で個人の体力レベルによって変わってきます。 目標心拍数は、 {最大心拍数(220-年齢)-安静時心拍数)}×0.6(向上を目的とした時の最低限の負荷)+安静時心拍数 で算出することができます。

ただやるだけではきちんとした効果は出ません。 目的があってトレーニングをするわけですから、適切なトレーニングにするためにも基本的なことをきちんと見直すことは大切なことです。