スイングのパワーをアップするにはどんなトレーニングをしたらいい？

ドライバーの飛距離を伸ばすことはゴルフをする人誰しもが憧れることではないでしょうか。 最近ではゴルフでも体幹強化が重要という傾向が強く、お腹や腰、脇腹といった部分を強化している人も多いようですが、ゴルフでは『背筋の強さ』も重要です。

ただし、背筋の筋力が高ければ良いというわけではないところが競技の難しいところです。 いくら背筋を鍛えるエクササイズで重いものが挙げられたとしてもそれで飛距離が伸びるわけではありません。

部分的に鍛えるエクササイズを一生懸命やることでむしろ手に力を入れることが癖になってしまい、ショットの時の微妙な手の感覚が狂ってしまい、飛距離は伸びてもショットの安定感が失われてしまう可能性もあります。

あくまで全身のバランスが整っていて自分が持っている力をしっかり発揮できる状態にあって初めて高めた筋力が活きてきます。

クライアントの中にはゴルフをしている人もいらっしゃいますが、ほとんどの人は元々トレーニングをしていて筋力は高くても身体のバランスを整えるようなことをあまりしていないために身体にゆがみがあったり筋肉が固まってしまっています。

そのため肩や腰の柔軟性が低下してしまって可動域が狭くなってしまったり腰に痛みを感じるような不調を抱えてながら練習やラウンドをしています。

ですが、そんな状態でショットの時に背筋を意識して打とうとしても身体が思うように動かないので手打ちになってしまい、鍛えた背筋や腹筋をゴルフに活かすことができません。

そういった場合にはまずは崩れてしまった姿勢、筋肉の緊張のバランスを整えて身体を動かしやすい状態に戻します。 固まった筋肉を緩め、ゆがみを改善して腰をきちんと回転させることができる身体に戻していきます。

筋力を高めるためにウェイトトレーニングも行いますが、重りを強く握ったり部分だけを鍛えるようなエクササイズはできるだけ避けてできるだけ全身を使うエクササイズを選択して行うようにしますが、そうすると姿勢も良くなり、筋力も全身バランス良く高めることができるので微妙な手の感覚が狂うこともないのでショットが不安定になることを防ぐこともできます。

むしろ身体が整うことでバックスイングが取りやすくなったり腰を楽に回転させられるようになるので余計な力みがなくなります。

するとショットで重要な背筋を使う感覚も自然と掴めてきます。 楽に身体を大きく使うことができるようになることで自分の持っている力をしっかりと発揮できるようになるのでドライバーの飛距離も伸びているようです。

筋肉を使える・使えないというと筋力の強い・弱いで判断してしまいがちですがほとんど関係ありません。 使えなければ使い方を教えることが大切です。 その原因が姿勢の崩れ、筋肉の緊張のバランスの崩れであればそれを整えることも効果的なトレーニングであるということです。