岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

#64 自然体のカラダを作る身体調整、トレーニングについて学んできました

昨日は今年最初の定例勉強会に参加するために大阪へ行ってきました。

今回のテーマは、『整える:自然体の作り方・全ての基礎』

一般の人にとって必要なことは重力に対してきちんと立ち、楽々動ける身体をいつも保っておくことです。

そのためには筋肉の弾力性を持たせ関節がスムーズに動き、血液やリンパといった循環をいつも良い状態であること、つまり、いつも“自然体のカラダ”でいることが大切です。

猫背、左右の足の荷重のバランスの崩れといった不良姿勢、肩こり、腰痛といった身体の不調、ウエストや二の腕、太ももといった気になる部分のたるみなど身体に関する問題の原因の多くは日常生活動作の癖などにより筋肉の緊張感のバランスが崩れたり、ゆがみや捻じれによって姿勢が崩れ自然体の状態から外れてアブノーマルな状態になってしまったことによって起こります。

調整したのに立つと崩れてしまうのは調整が上手くできていないから

崩れた身体の状態をノーマルに戻すための手段としてストレッチや関節モビリゼーションなど様々な方法がありますが、筋肉が自然な膨らみ、本来の長さに戻り、関節はスムーズに動き、血液やリンパの流れが良くなれば硬い筋肉が緩んだり関節がスムーズに動くだけでなく調整後に立ってみても自然な良い姿勢で立つことができるようになります。

しかし、アプローチの結果が思ったほど良くない時はきちんと立つことができません。 上手くいかない理由として原因に対するアプローチの考え方やテクニックの問題が考えられます。

大切なのは方法を真似することではなく、その考え方をどう応用するか

勉強会では現場で実際に指導する中で思ったような結果が出なかったことに対して、相手の身体の状態を見たり、話を聞いたりしてどこに問題の原因があると想像して、それを改善するためにどのように考え、どんなアプローチしたのかを説明したり実際にテクニックをやってみて考え方に問題はないか、調整テクニックに問題がないかをチェックしていきます。

調整テクニックでは先生から現場で役立つテクニックをたくさん教えていただいているのでその“方法”を自分のものにすることばかりを意識してしまうので上手くいかないことが出てきます。

ですが、方法ではなく、その“考え方”を応用してアプローチしてみると本当に簡単に結果が出ます。

例えば最新の身体調整テクニックで教わったことだけを使って全身を緩めようとしても思ったほど緩まなかった腰も手を当てる、さする、軽く動かす、呼吸するというテクニックの考え方の応用するだけで筋肉が柔らかくなります。 ただ柔らかくなるだけでなく、調整後に立っても姿勢の変化がわかります。

他にも、今回、外反ぼ趾や足底筋膜炎に対してどのようにアプローチしていけば良いのかわからなかったので質問として挙げました。 外反している親指や足の裏の筋肉だけしか見えていなかったのでアプローチの見当がつきませんでしたが、先生は足底筋膜炎に対しては皮膚テーピングの考え方を応用したアプローチでテープ一本で硬くなった足底の筋肉を緩め、外反した親指に対しては振動を使ったアプローチで足の指をノーマルな状態に戻し崩れてしまった足のアーチを改善してしまいました。

皮膚テーピングや振動を使って筋肉を緩めることの有効性は感じていますが、その考え方を応用するところまでは考えが至っていませんでした。 何度も言われていることですが、身体を調整するためのテクニックを本当の意味で理解するためには、ただやり方を覚えるだけでなく、“その考え方を様々な場面で応用してみること”が大切ということです。

いつも言われることですが、視点や視野が狭くなってしまう悪い癖です。 まだまだ頭が硬いということです。

身体調整は身体を直すだけの手段ではなく身体を調整するトレーニングでもある

シェイプアップというと筋肉を鍛えて筋肉を大きくしたり筋量を増やして基礎代謝をアップさせるというのが一般的です。

しかし、筋肉を鍛えて筋肉を大きくしたり増やすということはテクニックも労力も必要で、必ずしも効率的とは言えません。 また、身体を動かすことが少ない、筋肉が萎んでしまっていたり硬くなっている、手足が冷たい、体温が低いといった人に負荷をかけてトレーニングさせても筋肉がしっかり膨らむとも限りません。

そうなると筋肉を本来の大きさに膨らませたり、血液やリンパといった体液の循環を良くして体温を上げることは下がっていた基礎代謝を戻す、言い換えれば基礎代謝のアップになります。

また身体が冷えることで溜まっていた老廃物や余分な水分をきちんと排泄することは身体の引き締めにも繋がります。

今回は呼吸を使って筋肉を膨らませることでバストアップさせたり、お腹に溜まっている老廃物を排泄することで短時間でウエストを細くしていくようなテクニックも教わりました。

短時間で姿勢が良くなるだけでなく、膨らませたい部分や筋肉は膨らみ、引き締めたいところは細く引き締まるといった見た目に変化が起こり、そしてその効果も持続する。 改めて身体調整は身体を直すためだけの手段ではなくトレーニングだということを感じました。

これはあのケースで使えそうだなというのがいくつも思い浮かんでいますので、さっそく実際の指導で活用してみようと思います。