岡山・腰痛、ひざ痛改善パーソナルトレーナーのblog | パーソナルトレーナー 岡田 康志

腰痛、ひざ痛、身体の不調を根本から改善するためのトレーニングの考え方についてご紹介

細かいことを考えなくても身体を動かせばインナーマッスルもアウターマッスルも使われてますよ

先日、健康情報番組で整形外科医で医学博士でトレーニング科学が専門の大学教授という方が考案した4秒かけて動作を行う独自のトレーニングを行うと様々な良い効果が見られたというインナーマッスルレーニングが取り上げられていました。

従来の筋トレはアウター重視でインナーを軽視している、インナーマッスル、中でも腸腰筋を鍛えると躓かなくなる、生涯自分の脚で歩ける、姿勢が良くなる、基礎代謝が上がって減量、引き締め効果が期待できる、認知症予防にも効果的というようなことが言われていました。

普通の筋トレはアウターマッスルばかりを使ってインナーマッスルは鍛えられないとよく言われますが、それは勘違いです。

インナーマッスルは関節を安定させるために働く筋肉です。 関節を適切なやり方で身体を動かせば自然に使われます。 そして骨を動かすのはアウターマッスルの仕事です。 つまり、普通に身体を動かせば両方使うことができるということです。

インナーマッスルを鍛えたところで腰痛が治ることもありませんし、姿勢が良くなるようなこともありません。 専門家という人がそこを勘違いしていい加減なことを言うから困ったものです。

腸腰筋を鍛えるためといって腿を挙げた運動をやっていましたが、腿挙げは股関節の屈曲運動です。 その時に主に働く筋肉は太ももの前の筋肉です。 腸腰筋は少し使われる程度で全体が使われるわけではありません。 結局腸腰筋を鍛えているつもりで太ももを鍛えているだけです。 それで躓かなくなったというのなら股関節を動かしたことで股関節の動きが多少良くなったことで腿がスムーズに挙がるようになったというところでしょう。

腸腰筋は姿勢を保持するために使われます。 つまり鍛えて姿勢を良くするよりも姿勢を良くしてそれを維持して立ったり、歩いたりすれば自然と腸腰筋は使われるので衰えることもない、姿勢が良くなって重心の位置を高くすることで身体を動かす運動エネルギーが少なくて済むので歩いても疲れにくくなる、歩くことで歩くために必要な最低限の筋肉は維持できるのでずっと歩き続けることができるということです。

パーソナルトレーニングでは筋肉を緩め、関節がスムーズに動くようにするだけで姿勢が良くなります。 インナーマッスルを鍛えたり、腸腰筋だけを鍛えるようなエクササイズをしなくても脚が軽く動かせるようになりますし、脚もきちんと挙がるようになります。

筋肉で身体を動かすという発想だとインナーマッスルだアウターマッスルだと細かいことを考えてしまいますが、骨や関節を動かせばその骨、関節を動かすための筋肉は自然と使われます。 そういう発想でいけば変わったエクササイズなどしなくてもありとあらゆる関節をしっかり使う、毎日気持ち良く身体を動かすことが元気に過ごすために必要な筋力を作る効率的で効果的なトレーニングになります。